Record China 2018年10月26日(金) 8時20分
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22日、北京晩報は「『中国人だからマナーが悪い』と決めつけないで」とする記事を掲載した。資料写真。
世界でもっとも人口の多い中国人。人数の多さ故に、各地を旅行する中国人旅行客も目立ち、マナー遵守の度合いも実にさまざまな程度に分かれる。マナーの悪い中国人旅行客が取り沙汰されることもしばしばだ。北京晩報は22日、「中国人だからマナーが悪いわけではない」とする記事を掲載した。
記事は、「旅行したことのある人なら、撮影禁止の場所で写真を撮ったり、石碑に字を掘ったり、大騒ぎして他人に迷惑をかけたりする人を見たことがあるはずだ」とし、「こういう人たちはどこの国にもいて、マナー遵守の度合いを国で判断すべきではない」と主張している。
その上で、10月19日に頤和園で起きた出来事を紹介。この日は快晴で、園内はたいへん混雑していた。そんな中、ある外国人観光客数名のグループが園内の赤壁の上に登り写真を撮ってふざけあい、壁上の大変貴重な瑠璃瓦を何枚も踏みつけていたという。その行為が「非常識」とは捉えておらず、中国人客が止めに入ったが気に留める様子もなかった。ある旅行客が園の管理者へ通報したところ、管理者は外国人が「登らないでください」という看板の文字を理解できていなかったのかもしれない、と話したという。その後、専門家が確認したところ、瓦が一枚欠けていたといい、すでに修復が完了した。
頤和園は清朝西太后の離宮で知られる名園で、ユネスコの世界遺産にも登録されている。記事は、「ここで騒いだ外国人グループは名園を訪れる以上分別をわきまえておくべきだったのに、歴史的建造物に対して行った行為は悪質で不道徳」と批判。そして、「人々がこういった行為を非難するのは、純粋に歴史的建造物を惜しむ気持ちからで、特定の国の人間だからではない」とした。
記事は「中国人は豊かになり、知識も深まり、行動範囲も広くなった。自国の人間が海外でマナーの悪い行為をすれば、同胞として残念に思うし怒りを感じる。それは、大部分の人はルールを守って旅行しているからこそであり、分別のない行為をするのは少数なのである」と主張。最後に、「ここで強調したいのは外国人だってマナーが悪いということではなく、一人一人がマナーを守るべきだということ。マナーを守る人が増えれば、分別のない行為は減り、人類共通の財産の保護にもつながる」としている。(翻訳・編集/和田)
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