2018年10月24日、中国外交部の華春瑩（ホア・チュンイン）報道官は、「中国経済の発展は巨大なチャンス」とする安倍晋三首相の発言に歓迎の意を示した。

この日の定例記者会見で出た、「安倍首相はメディアの取材に『中国経済の発展は日本、世界にとって巨大なチャンス。日中両国は多国間自由貿易体制の強化に向け協力を続けるべき』との考えを示した。これに対する中国側の見方は？」との質問に答えた。

華報道官は「安倍首相の積極的な態度を歓迎する」と表明し、今年が中国の改革開放40周年の節目の年に当たることを指摘。「この40年間、中国の発展は巨大な成果を挙げた。国民により良い生活をもたらしただけでなく、日本を含む世界各国にも巨大なチャンスを提供した」とし、発表から10年目を迎えた「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」について「両国が互いに相手を協力パートナーとし、相手の平和的発展を支持し合うことをこの文書は明確に示している。双方は先人の事業を継いで発展の道を切り開くべきだ」と述べた。

また、「世界は今、一国主義の挑戦に直面している」と指摘し、「中国と日本はアジアの重要国家、世界2位、3位の経済大国として、一国主義と保護主義の阻止、多国間主義と自由貿易保護の上で重要な責任を負っている。両国は責任を転嫁せず、意思疎通を深め、国際ルールと秩序をともに擁護すべきだ」と語った。（翻訳・編集/野谷）