中国の江南地方に暖房がない理由とは―韓国誌

Record China    2012年10月22日(月) 9時2分

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17日、中国の江南地方には「暖気」と呼ばれる暖房設備がなく、韓国の済州島と同じくらいの緯度にもかかわらず、冬に非常に寒く感じる。写真は冬の揚州。

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2012年10月17日、韓国誌・経済評論(電子版)は、中国の江南地方(上海、無錫、蘇州など)には「暖気(ヌワンチー)」と呼ばれる暖房設備がなく、韓国の済州島と同じくらいの緯度にもかかわらず、冬に非常に寒く感じる理由を探った。19日付で環球時報が伝えた。

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江南地方に暖房が供給されないのは、毛沢東政権下時代からの慣例だ。当時、暖房供給は計画経済下の支出項目であり、国が無料で供給していた。当時の政府財政にとって、この項目の支出は大きく、江南地方は四季を通じて穏やかであるとして、この暖房供給の範囲から外されたのだ。しかし実際は、零下になる地方も多く、かつ湿気が多いため、実際の気温よりも寒く感じるのだという。

現在、すでに暖房供給は無料の福利厚生項目ではないが、江南地方の大部分の住宅ばかりか、政府関係のビルや学校などの公共施設にも暖房の設備はない。そのため、冬はエアコンなどで暖を取るほかはない。また、公立小学校と中学校のエアコン設置禁止を規定に掲げている地方の教育委員会すらある。その理由は、人体の温度変化が免疫力の低下につながり、病気になりやすいからというもの。これに対し、生徒の保護者からは当然苦情が寄せられるが、財政支出の問題が背後にあり、教育委員会は譲らない。例えば、上海には小中学校合わせて1500校あるが、これらすべてにエアコンを設置するとなると、電気代を除いて、少なくとも1億元(約12億円)前後かかることになるという。(翻訳・編集/中原)

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