2018年10月30日、韓国で私立幼稚園の会計不正をめぐる国会教育委員会の国政監査に登場した韓国幼稚園総連合会関係者の服装が物議を醸している。

韓国では最近、13～17年に実施された私立幼稚園を対象とする調査で、1878園で多額の補助金流用があったことが分かった。さらに補助金がブランド品や高級車の購入に充てられていたことも発覚し、社会問題に発展している。

YTNなど複数の韓国メディアによると、29日の国政監査には、韓国幼稚園総連合会のキム・ヨンイム全羅北道支部長が証人として出席した。ある私立幼稚園の園長でもあるキム部長は、頭にヘッドライトを装着して登場し、「これを使って明け方から仕事をしている」と訴えた。また「私たちは本当に哀れ」とし、「給料をあげられない園長も多い。30人の子どもの面倒を見るのに人件費すらもらえず、職員の給料を支払うためにマンションも車も売った。園長全員がルイヴィトン（を買う不正園長）というわけではない」と涙ながらに説明したという。

ところが、キム部長が国政監査に着てきた服は、約63万ウォン（約6万2000円）の有名ブランド「トムブラウン」のシャツだった。さらに、キム部長は「いつも使っている」というヘッドライトを上下逆さまに装着していたという。

これに、韓国のネットユーザーらはため息交じりの反応を見せている。記事には「信ぴょう性に欠ける」「泣いて助けを求める人の服装じゃない」「うそ泣きということがバレバレ」「ルイヴィトンじゃなくてトムブラウン？」「職員に給料をあげられない人がブランドのシャツは買えるの？」「こんな人が子どもたちを教育しているなんて」「最高のコメディー」「お笑い芸人になった方がいい」「怒りを超えて笑ってしまう」「面白いネタ、ごちそうさまでした！」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/堂本）