2018年10月31日、中国版ツイッターの微博（ウェイボー）で、「54日間に14人の著名文化人が世を去った」とするハッシュタグが注目を集めている。

ウェイボーでは、この約2カ月の間に亡くなった、中華圏で絶大な人気を誇った武俠小説家の金庸さん、中国中央テレビ（CCTV）の人気司会者だった李咏さん、台湾漫才の第一人者の呉兆南さん、漫才師の常宝華さん、中国を代表するバイオリニストで日本と中国の交流に長年尽力してきた盛中国さん、評書（講談）界における国宝級の語り手の単田芳さん、NHKドラマ「大地の子」の養父役で日本でも知られる俳優の朱旭さん、日本の女優の樹木希林さん、夫婦と姪の3人組で大ヒットした楽曲「吉祥三宝」の「父」布仁巴雅爾さん、漫才師の劉文歩さん、粤劇（広東オペラ）女優の呉君麗さん、女性漫才師の張文霞さん、ロックシンガーの臧天朔さん、漫才師の師勝傑さんの生前の活躍を紹介する動画が繰り返し転載されている。

中国のネットユーザーからは「記憶、伝承、文化、時代を代表した彼らを永遠に忘れない」「遠くへ旅立たれたが、彼らの芸や思想はいつもそばにある」「一人また一人と旅立たれ、私の青春は終わりを告げる」など、故人をしのぶ声が寄せられていた。（翻訳・編集/柳川）