中国で「甘いコーヒー」が人気、資本主義文化の享受が背景に―英紙

Record China    2012年10月26日(金) 10時9分

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24日、中国ではかつてコーヒーも資本主義も“好ましくない物”として扱われていたが、資本主義路線による経済発展とともに、コーヒーが流行しつつある。写真は上海のカフェ。

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2012年10月24日、環球時報によると、英フィナンシャル・タイムズ紙は22日、「中国のコーヒー産業が息を吹き返し始めた」と題した記事を掲載した。中国ではかつてコーヒーも資本主義も“好ましくない物”として扱われていたが、資本主義路線による経済発展とともに、中国でコーヒーが流行しつつある。

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調査によると、中国におけるインスタントコーヒーの売上高は2007年からの複合成長率が18%にも上り、2017年にはさらに75%成長し、25億ドル(約2000億円)の市場規模となることが予測されている。日本では1人平均年間400杯のコーヒーが消費されているが、中国はいまだ平均4杯。成長の伸びしろが見込める中国市場に欧米のコーヒー大手各社が進出を図っている。

中国人にいかにコーヒーを飲む習慣をつけさせるかが大手各社にとって市場拡大とシェア獲得の鍵となるが、戦略コンサルタント、モニター・グループの唐仕徳(タン・シーダー)氏やネスレ中国の開発部責任者は、中国人はコーヒーを飲むには飲むが、漢方薬を思い出させるような苦みの強いコーヒーを好んで味わっているわけではなく、異文化が感じられる“甘い飲み物”を飲んでいるのだと指摘する。

甘みのないブラックコーヒーは歓迎されないが、ラテやシェークのようなコーヒー飲料は中国人に好まれる。スターバックスでもストレートコーヒーの販売数は少ない。また、かつての茶館のようにコーヒー店は一種の社交の場として利用されることが多いという。(翻訳・編集/岡田)

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