Record China 2018年11月2日(金) 7時50分
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1日、近年の日本食ブームで中国に進出する日本レストランが相次いでおり、日本のお茶漬けの専門店「だよね。」は上海に2店舗目を10月18日にオープンさせるなど人気を博している。
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2018年11月1日、近年の日本食ブームで中国に進出する日本レストランが相次いでおり、日本のお茶漬けの専門店「だよね。」は上海に2店舗目を10月18日にオープンさせるなど人気を博している。
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「だよね。」は不動産・飲食事業等を手掛ける株式会社Ton Tonが2015年にオープンした創作お茶漬け専門店。六本木の1号店に続き、2017年には上海に海外1号店を開店。上海1号店の売り上げは開業1年で前年比120%増と人気を博し、今年10月に上海に2店舗をオープンさせた。中国で人気の日本食と言えば、スシやラーメンが代表格で、いずれも食事においては主役的な存在のグルメ。一方のお茶漬けは「お酒を飲んだ後のシメ」と言ったように脇役的な要素が強いグルメともいえる。では、なぜ脇役的なお茶漬けの専門店を中国でオープンさせたのか、今回はその経緯とお茶漬けに対する中国人の反応などについて、同社広報事務局の担当者に話を聞いた。
記者:中国でお茶漬け専門店を開いた理由は何ですか?また、海外1号店に上海を選んだ理由を教えてください。
担当者:中国人は朝食を食べる習慣があり、お茶漬けは「日本発の健康的なファストフード」として好む傾向が大いにあると捉えています。また、日本の無形文化遺産である「和食」の真髄は「出汁」にあります。その「出汁」を存分に楽しめるのがお茶漬けです。
グローバルな店舗展開を視野に入れており、上海はアジアの情報の発信しやすい場所なので1号店に決めました。また、上海は、日本企業が展開する焼き肉や天ぷらなどの店舗は多くある中、お茶漬け専門店はなかったため、需要があると考え、初の海外進出先として決めました。
記者:お茶漬けに対する中国人の反応はどうでしたか?また、日本人客との違いはありますか?
担当者:お茶漬けというシステムを知らないので、店を見ただけではなんだか分からないものとして扱われ、反応は鈍かったです。しかし、出汁の味を試してもらい、食べ方を説明していくとたちまち反応は変化してその評判が広まっていきました。中国のお客様は30代の女性が中心で、利用客全体の約6割を占めています。
最初驚いたのが、中国のお客様は魚の骨とかの異物を机の上や地面に吐き出すことです。それゆえにお盆の中に箸やレンゲを置く事を非常に嫌います。どうやらお盆もテーブルも地面と同じ扱いをしているみたいです。また、中国人は1人1品に加え、おかずを数品頼む率も非常に高いと思います。
記者:3店舗中2店舗が上海ですが、中国市場を重視している理由を教えてください。
担当者:お茶漬けは、食事のシメとされている日本より、1つの食事のカテゴリーにしやすい中国での方が展開が早いと考えています。
記者:最後に、「5年内までにアジア圏で100店舗」を目標とされていますが、今後、上海以外で店舗をオープンしたいと考えている中国の都市はありますか?また、今後どんな日本食が中国で流行ると思いますか?
担当者:首都である北京市を始め、広東省の深セン市や杭州市、さらに、江蘇省の蘇州市、浙江省の寧波市を考えおります。今後、「しゃぶしゃぶ」や「すき焼き」「豆腐料理」などがはやると思います。中国人は火鍋が好きで牛肉も好きです。すき焼き専門店はすでににぎわっており、豆腐に関しては今までも揚げた物や固い湯葉は食べられているし、最近は食品展示会に行くと必ずと言ってよいほどたくさんの豆腐屋が来ています。(編集/内山)
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