日本のゲームには東洋の要素だけでなく、西洋の要素も多く盛り込まれている。例えば、「スーパーマリオ」の主人公マリオの名前の由来は、NOA(Nintendo of America)の倉庫の大家であるイタリア系アメリカ人、マリオ・セガールが偶然にもこのキャラクターに似ていたからといわれており、鼻が高く、ひげを伸ばし、作業着を着た姿は西洋人にも受け入れやすいキャラクターだった。同様に「ゼルダの伝説」の主人公・少年リンクも金髪で青い目をしている。さらに、ドラゴンクエストのストーリーにも西洋の様式が組み込まれ、城や騎士、王女などが登場する。ファイナルファンタジーは現在、14作出されており、ストーリーは古代から現代までさまざま。主人公は常に西洋人をイメージした金髪だ。例えば4作目のセシル・ハーヴィ、7作目のクラウド・ストライフ、10作目のティーダなどだ。先ほど触れたように、ファイナルファンタジーは画像や音楽が西洋の影響を大きく受けていることが、西洋諸国市場で大きな成功を収めた大きな要因だ。しかし、これらのゲームは単に西洋化されたゲームというわけではない。例えば、ファイナルファンタジーには刀を持った武士や忍者のキャラクターも登場する。ドラゴンクエストにも、中国を象徴する龍のキャラクターや日本神話に登場する伝説の生物・ヤマタノオロチなどが登場する。今では日本の電子ゲームが「雑種文化」の典型的な例となっている。
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