呂 厳 2018年11月2日(金) 10時20分
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中国に登場した「無印良品」のそっくり店に、中国の消費者が反発の声を上げている。
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中国人は他のどの国の人よりも「偽物」「パクリ」を苦々しく思っている。しかし、こうした問題はいっこうに無くならず、先日は日本の人気ラーメン店「一蘭」そっくりの「蘭池」が中国天津に存在することが日本でも報じられた。実は、中国には「無印良品」のそっくり店も出現しているのだ。
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「久しぶりに街に出てみて、危うく騙されそうになった」とあるネットユーザーはぼやく。明らかに「無印良品」の店舗なのに、名前の後ろに「Natural Mill」の文字が付いていたというのだ。その陳列スタイルも日本の「無印良品」そっくりで、しかもこの店は中国各地に登場している。日本の友人は「理解できない」と話すが、われわれ中国人も全く同じだ。
調べてみると、「無印良品Natural Mill」は北京棉田紡織品有限公司が運営していた。名前や字体、色使いも本物の「無印良品」に酷似していて、まるでコピーのよう。内装や陳列は99.9%のそっくり度だ。
このネックピローや枕カバーを指して「無印良品で買った」と言っても、多くの人は疑わないだろう。商品のデザインや貼ってあるシールもうり二つだ。繊維製品メーカーがこれほど多くの色のペンを売るのだろうか?「多芸多才」な企業と見え、店には菓子やアロマディフューザーまで並べられている。他人の店をコピーして「国民ブランド」をうたうとは、恥ずかしくないのだろうか?
この企業の経営者にはぜひ、ネットユーザーが残したコメントを見てもらいたい。99.9%はバッシングだ。こんな恥ずかしい行為を、中国国民は認めない。
■筆者プロフィール:呂 厳
4人家族の長男として文化大革命終了直前の中国江蘇省に生まれる。大学卒業まで日本と全く縁のない生活を過ごす。23歳の時に急な事情で来日し、日本の大学院を出たあと、そのまま日本企業に就職。メインはコンサルティング業だが、さまざまな業者の中国事業展開のコーディネートも行っている。1年のうち半分は中国に滞在するほど、日本と中国を行き来している。興味は映画鑑賞。好きな日本映画は小津安二郎監督の『晩春』、今村昌平監督の『楢山節考』など。
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