Record China 2018年11月2日(金) 21時0分
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2日、環球網は、韓国で宗教上の理由で兵役を拒否して有罪判決を受けた被告による控訴審で、最高裁にあたる大法院が判決を棄却したことで、同国内で波紋を呼んでいると報じた。資料写真。
2018年11月2日、環球網は、韓国で宗教上の理由で兵役を拒否して有罪判決を受けた被告による控訴審で、最高裁にあたる大法院が判決を棄却したことで、同国内で波紋を呼んでいると報じた。
韓国KBSテレビによると、ある宗教を信仰する43歳の被告は以前、宗教上の理由で兵役を拒否したことで懲役1年半の有罪判決を受けた。この判決を不服として控訴した裁判が1日に結審し、「宗教の信仰、すなわち『良心の自由』は兵役の義務を上回る」との判断に裁判官9人が賛成。反対は4人にとどまり、有罪判決が棄却された。
賛成した裁判官は「宗教の信仰あるいは個人の良知によって兵役を拒んだ者に対して刑事罰を与えるのは、『良心の自由』を過度に束縛するとともに『マイノリティを容認する』原則に反する。被告が信仰や個人の良心によって兵役を拒んだ際、その信念が深く揺るぎないものかを厳格に確かめるとともに、本人の成長過程や社会経験などを参考にしなければならなかった」との見解を示している。
一方、聯合ニュースによると、反対に回った裁判官は「社会の混乱を招きかねない。裁定が一部の宗教に利用される可能性がある。現在検討中の代理服役制度に依拠して判断すべき問題であり、国会の立法を待つべきだ」と指摘した。現在、韓国各地の裁判所で宗教上の理由で兵役を拒否して判決を受けた被告は930人に上り、今回の大法院の裁定が大きな影響を及ぼすとみられる。
今回の裁定に対し、韓国MBCテレビは「どうやって、良心によるものなのかを判断するかという難題がある」と疑問を投げかけた。また、世界日報は「宗教的な理由で服役しないでいいのなら、だれが服役したがるというのか」とし、ニューシスも「良心は心の声であり、裁判官にどうやって判断させるのか。今後議論が絶えることはなさそうだ」と評している。(翻訳・編集/川尻)
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