Record China 2018年11月4日(日) 8時20分
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中国の公務員法修正案には、禁止事項として「家庭の美徳に違反」などが盛り込まれた。
中国メディアの新華網は2日、「公務員法修正案、新たに『家庭の美徳に違反』などの禁止規則を盛り込む」と題する記事を掲載した。
中国では新たな法案や修正案が最終審議される前に公開される。「社会の意見を広く求める」との理由で、法案などが大幅に変更されることはまずないが、それでもかなりの修正が施される場合もある。現行の公務員法は2006年6月の施行で、社会の現状に適合しない部分が発生したとの理由で作られた修正案は1日に発表され、12月1日までの期間で意見を公募する。
同修正案は、公務員の管理が厳格化されたことが特徴だ。これまでは問題行為に対しては「第9章 懲戒」を設けていたが、「第9章 監督と懲戒」として、監督の対象となる状況を追加した。
修正案はさらに、禁止行為として「国家の民族と宗教政策に違反」「民族団結と社会の安定を破壊」「不担当、不作為」「家庭の美徳に違反」などを追加した。
宗教政策や民族団結については、主に少数民族対策が念頭と考えられる。なお中国で用いられる「民族団結」とは、ひとつの民族としての団結でなく、多民族が相互に団結することを意味する。「不担当、不作為」とは、「職責の回避」を意味する。
「家庭の美徳に違反」とは、いわゆる「不倫行為」の禁止と考えてよい。これまで幹部の腐敗問題が発表される際には、具体的な違反行為について「収賄」「職権乱用」などに「乱れた異性関係」などが追加される場合があった。しかし「異性関係」については共産党の党規違反であり、法律違反ではないとされてきた。しかし公務員法修正案が採択されれば、今後は「乱れた異性関係」も違法行為とみなされる可能性が出てくる。(翻訳・編集/如月隼人)
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