フライメディア 2018年11月9日(金) 15時0分
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香港では2008年よりアルコール関税が撤廃された。
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本日は香港のアルコール事情について。香港では2008年よりアルコール関税が撤廃された。もちろん全てのアルコールに対してではなく、「アルコール度数30%以下の酒類」の輸入については物品税が廃止されている。(アルコール濃度30%以上の酒類は税率:100%)
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この30度以下のアルコールの物品税が撤廃されたことで、2008年以降香港におけるアルコールの消費率は格段に上昇している。
市内の中華レストランでは料理にあわせた様々なワインが提供されるようになり、世界各国の貴重なワインが香港に集まってきた。少し前までは中華料理にワインという選択は考え難かったのだが、中華料理のバリエーションとワインのバリエーションが見事にマッチをした事と税率撤廃の影響で、今では中華料理店でのワイン取り扱いは定番化された。ちなみに、日本からの日本酒(清酒)の輸入も年々増加を辿っており、2017年は金額ベースで前年度6.4%増との事。(ジェトロ資料より数値を抜粋)まさに、お酒を飲む人にとってはアルコール天国の香港といえるのではないだろうか。
そんなアルコール天国の香港を象徴するようなイベントがある。年に一度世界中の貴重なワインやアルコールが集結した『ワイン&ダインフェスティバル』が香港では開かれており、2018年には第10回目の記念すべきイベントが行われたばかりである。(2018年10月25~28日)
会場は中環のウォーターフロントスペース。中環から金鐘までの広大な敷地を利用した、香港最大の屋外イベントとなる。今年は約400ものブースが集まり、週末ともなると身動きができない程の人が集まった。まさに大人気のイベントである。今年は10回目の記念すべき年とあって、ブースも例年より拡大をしたほか、会場内には7メートルもの巨大ケーキも現れた。
それぞれのブースには各社の顔とも言えるワインが勢ぞろい。勿論、ワインだけではなく、カクテル・日本酒やウィスキー・ビール・コーヒー等のあらゆる飲料のブースが出店をしている。誰でも入場料を払えばイベントスペースに入ることができるが、更に飲み物に利用ができる「トークン」を事前購入しておけば、試飲が簡単にできる。まさに、飲み比べしたい人や仕入れをしたい人にはうってつけのイベントと言える。
アルコールのつまみになるようなブースも多数。有名ホテルの味を楽しめるホテルダイニング体験のブースや、世界各国の美食ストリートフードを楽しめるエリアもある。飲むのも食べるのも満足できる、これぞ「美食の街」香港ならではのイベント。
香港マカオ地区で有名なエッグタルトもある。デザートも多数あって目移りしてしまう。今年はデザートやコーヒーのブースが増えたことで、飲む人も飲めない人も楽しめる、まさに万人ウケするイベントとなった。
400以上もの出店者が集結するこのイベント、来場者は年々増え続ける一方である。各ブースに所狭しとならぶ世界中のワインやアルコールを見れば、ここ香港がアジア最大のワイン・ハブとなっている事がお分かり頂けるはずである。2019年のワイン&ダインも10月の気候の良い時期に行われるはず、興味がある方はぜひ一度足を伸ばしていただきたい。(提供/フライメディア)
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