Record China 2018年11月8日(木) 12時0分
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7日、観察者網は、「飛行機や車にはシートベルトがあるのに、高速鉄道にはない」として、その理由を解説するSNS公式アカウント「中国鉄路」の記事を転載した。写真は中国高速鉄道。
2018年11月7日、観察者網は、「飛行機や車にはシートベルトがあるのに、高速鉄道にはない」として、その理由を解説するSNS公式アカウント「中国鉄路」の記事を転載した。
記事はまず、多くの鉄道ファンが時速350キロで走る列車「復興号」の車内で、「硬貨立て」や「積み木」を行った結果どれも倒れず、その確かな安定性が証明されたと紹介。
その理由について、列車が走る2本のレールが果たす役割にあると伝えている。まず、列車の加速時にレールが列車をコントロールすることで一定の動きが保たれるとし、次に「スラブ軌道」(路盤に軌道スラブというコンクリート版を設置し、その上にレールを載せている)によりレールのカーブを減らし、列車に加わる振動を最小限にしているという。列車が動いている間、乗客が体を固定する必要がないのはこのためだと説明している。
この他、つなぎ目のない溶接技術、設計基準の正確さなど、「技術者たちの血のにじむような努力が根底にある」とした。
次に記事は、欧州の鉄道関連の委員会による報告を紹介。列車事故では、シートベルト着用者のほうがケガをする確率が高く、その理由を「身動きが取れず崩れた車体の下敷きになりやすいため」としている。
現在、各国が高速鉄道のシートに使用しているのは「衝突防止」用のもので、乗客の頭部や膝が前のシートに衝突すると、シートがつぶれて変形し、乗客が挟まるのを防ぐという。
記事はまた、フィンランドの高速鉄道内で行われた実験を紹介。高速鉄道の3車両に271セットのシートベルトを装備し、シートベルトを装備していない車両の乗客にシートベルト着用を希望するか聞いた。その結果、「着用したい」と答えたのはわずか26%だったという。「着用したくない」理由は、「快適で『列車ならでは』だから」だったと伝えている。
記事は最後に、飛行機や車がなぜシートベルトの着用義務があるについても解説。飛行機は気流の影響(時には身体が客室の天井に打ち付けられることもある)や離発着時の揺れから身体を守るためで、車は二次衝突(車が何かに衝突した際、中の人間がガラスや椅子にぶつかり大きな衝撃を受けること)を防ぐためだとしている。(翻訳・編集/和田)
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