2012年10月30日、米華字メディア・多維新聞によると、中国の温家宝（ウェン・ジアバオ）首相の親族が巨額の蓄財をしていると米紙が報じたばかりだが、今度は新指導陣の重要人物で次期首相と目される李克強（リー・カーチアン）副首相の閨閥（けいばつ）人事を、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ（VOA）が米シンクタンク・ブルッキングス研究所の報告書を引用して伝えた。

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李克強氏が副首相を務める国務院では「国家財政の柱の1つ」で「巨額の利益を生む」とされる中国国家煙草専売局も管轄しているが、李克強氏の弟である李克明（リー・カーミン）氏がその副局長を務めており、このような人事は「閨閥」によるものだと疑われても仕方がないと報告書は指摘している。

中国国家煙草専売局の公式サイトによると、李克明氏は党組のメンバーで副局長のポストにあり、経済運行司や人事司、中国煙草機械集団有限責任公司、中国煙草国際有限公司などの管轄を担当しているとされる。

報告書を執筆したブルッキングス研究所の李成（リー・チョン）氏は、兄である李克強氏は間もなく首相に就任することから、弟の李克明氏がその下部機関である国家煙草専売局の重要ポストにあることは利害関係を生むとし、李克明氏はこのポストを離れるべきだと指摘している。（翻訳・編集/岡田）