環境破壊や子供の将来を懸念、中国から海外へ流出する人材が急増―米紙

Record China    2012年11月4日(日) 7時41分

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2日、環境破壊や子供の将来を心配して母国を離れる中国人が急増している。写真は海外投資移民を検討する中国人。

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2012年11月2日、環球時報によると、米紙ニューヨーク・タイムズは1日、環境破壊や子供の将来などを心配して母国を離れる中国人が急増していると伝えた。

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中国では現在、母国を離れ海外へ流出する人材が急増している。10年は50万8000人が34の国・地域へ渡った。この人数は00年と比較して45%も増加している。また、11年に米国が受け入れた中国人移民は8万7000人で、前年の7万人を大きく上回った。

ある中国人移民は「中国の対価を惜しまない発展は環境を破壊し、社会と道徳の乱れには失望させられる」とその胸の内を語る。ノッティンガム大学の曹聡(ツァオ・ツォン)副教授は、「中国の中産階級は未来に対して安全感が持てないでいる。特に彼らの子供の未来に対しては」と分析する。多くの中国人移民は外国のパスポートを最悪の状況に備えた保険とみており、完全に中国を離れたわけではないという。

現在の中国人移民はその性質が数十年前とは大きく異なる。80年代は学生の留学が増加し、90年代は貧しい人々が密航斡旋組織「スネークヘッド(蛇頭)」を通じて欧米へ渡った。そして現在は、繁栄によって経済力を持った数百万人の中国人が合法的な移民を実現している。

移民の専門家は、中国の移民状況は他の国が通ってきた道とよく似ていると指摘する。「60〜70年代、台湾や韓国の経済が大きく発展した際、富と良好な教育が出国のチャンスを作り出し、大量の人材が米国へ流れた。そして最終的にこれらの地域は繁栄とオープンな社会を実現した」と語る。今、多くの中国人が直面している問題は、中国が政治と経済の次の段階に向かって進歩していけるかどうかである。(翻訳・編集/HA)

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