「韓国軍が大きなミス」北朝鮮船侵入問題で韓国首相が国民に謝罪

Record China    2019年6月21日(金) 6時50分

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20日、韓国・文化日報などによると、漁民4人が乗った北朝鮮の漁船が北方限界線を越えて韓国北東部の江原道・三陟港に入港した問題で、韓国の李洛淵首相が「韓国軍の大きなミス」だとして国民に謝罪した。写真は南北境界付近。

2019年6月20日、韓国・文化日報などによると、漁民4人が乗った北朝鮮の漁船が北方限界線(NLL)を越えて韓国北東部の江原道・三陟港に入港した問題で、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が「韓国軍の大きなミス」だとして国民に謝罪した。

北朝鮮の漁船は15日午前6時50分ごろ、三陟港の埠頭に停泊した。漁船はNLLを越えて3日間にわたり航行していたが、韓国海軍は地元住民からの通報を受けて初めてその事実を把握した。そのため国民から「たるんでいる」「もし北朝鮮の軍艦が接近しても気付けないのでは」などと批判されていた。北朝鮮漁民の1人は「脱北して、ソウルの親戚に電話したいので携帯を貸してほしい」と地元住民に話したという。

記事によると、李首相は20日、この件について「国民に大きな心配を掛けたことに対し、深くお詫びする」と述べた。また、「北朝鮮の漁船はNLLから130キロ南下して三陟港に入港するまでいかなる制裁も受けなかったという事実を確認した」とし、「合同調査チームは事件の経緯と軍の警戒態勢、漁船を発見した時点とその後の対応などについて徹底的に調査してほしい。結果は国民に全て公開し、過ちを犯した人の責任を問う」と強調した。

韓国国防部の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官も「北朝鮮の漁船の状況を軍は厳重に認識しており、国民の皆さまに深くお詫びする。今回の件をきっかけに軍の警戒作戦の実態を詳しく調査し、責任を負うべき関係者を厳しく罰する」との内容の謝罪文を発表した。

これに、韓国のネットユーザーからは「現地住民が通報しなかったらどうなっていたの?国民は何を信じて暮らせばいい?国は誰のために存在しているの?」「ついに軍隊すら信用できなくなった。こんな事態を作った文大統領もすごいし、それを黙って見ている国民もすごい。ロウソクデモの時の団結力はどこへ消えた?」など不安の声が上がっている。

その他にも「謝罪ではなく辞任するべき」「現政権では軍隊が全く機能しない。国防費を無駄遣いするより、金正恩(キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長)にお金を渡して『攻撃しないでください』と頼んだ方が安く済みそうだ」「こっそりではなく、船に乗って堂々と入って来たのに気付かなかったとは情けない。全員で居眠りでもしていたのか?」など厳しい声が多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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