Record China 2012年11月7日(水) 10時23分
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6日、10年間の高度成長を経て、贅沢品企業は中国の問題に頭を痛めている。ベイン・キャピタルの報告書によると、2012年の中国本土における贅沢品売上高は8%増にとどまり、増加率が2011年の4分の1となった。写真は江蘇省南京市にあるルイ・ヴィトンの専売店。
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2012年11月6日、10年間の高度成長を経て、贅沢(ぜいたく)品企業は中国の問題に頭を痛めている。ベイン・キャピタルの報告書によると、2012年の中国大陸部における贅沢品売上高は8%増のみにとどまり、増加率が2011年の4分の1となった。中国市場が5年間で2倍の成長を実現することは間違いなく、今年の売上高も150億ユーロ(約1兆5400億円)の規模に達するが、増加率の低下は意外な印象をあたえかねない。新華網が伝えた。
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対外経済貿易大学贅沢品研究専門家の楊清山(ヤン・チンシャン)氏は、「昨年の完璧な業績を考慮すれば、これは正常な変化だ」と指摘した。しかし一部の市場関係者は、増加率の下げ幅に対して驚きを表明している。英バーバリーは数カ月前、2012年の業績に対して警告を出していた。この数カ月、中国贅沢品市場には暗雲が立ち込めている。一部の専門家は、贅沢品市場の回復は1年後にずれ込むと予想した。
これに追い打ちをかけるようにして、人民元の対ユーロレートが上昇しており、北京・上海の専売店の消費価格と、パリ・ローマ・ミラノの専売店の価格に大きな差が生じている。頻繁に海外旅行する中国人は、ブランドの生産国での直接購入を選んでいる。ベイン・キャピタルの関係者は、「驚く必要はない。中国人の海外での購入量は減少していない」と語った。中国人は今年米国人を抜き、世界一の贅沢品消費群となり、世界の購入額の4分の1を占める見通しだ。2120億ユーロ(約21兆8100億円)の売上のうち、中国の買い手による貢献が530億ユーロ(約5兆4500億円)に達する。このうち380億ユーロ(約3兆9100億円)は、中国本土以外での消費。
新たな情勢を受け、贅沢品企業は戦略調整を行っている。その先陣を切ったのが、中国でトップシェアを誇る企業だ。ベイン・キャピタルの関係者は、「2008〜2011年、専売店の店舗数が倍増した。2011年末現在、20の大手ブランドが中国本土で、約890店舗を経営している」と指摘した。一部のブランドはすでに出店ペースをゆるめており、この「冷え込み」が今後さらに蔓延すると見られる。中国市場の某関係者は、「現在は安定化および引き締めの段階に入っている。一部の専売店は新店舗の経営に力を注ぐため、無意味な場所に開設された一部の店舗を閉店する可能性もある」と語った。全店舗の利益確保が当面の急務となっている。
中国人消費者は贅沢品に関する知識を身につけており、彼らの新たな習慣は、各ブランドの商品の更新を迫っている。エルメス中国区の雷栄発(LeoLUI)総裁は、「当社商品に含まれる工芸価値と内在的な美しさを評価する中国人が増えている」と指摘した。成熟化に向かう中国市場は、高級路線を歩んでいる。中国市場の某社は、「一部の中国人消費者は、街に溢れ返る一部のブランド品に対して嫌気が差している。彼らの個性的で独特な商品に対するニーズが高まっている」と指摘した。ルイ・ヴィトンとグッチは、ブランドマークを取り払った本革バッグを発売しており、これらの製品が好調な売れ行きを記録している。各ブランドはこれらの戦略により、中国市場の売上増加率を回復させようとしている。
雷総裁は、「今年の中国市場は低迷しているが、これは一時的な現象に過ぎず、来年はさらに取り組みを強化していく。経済活力のけん引を受け、10数年内は高い成長率を維持できるだろう」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/内山)
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