Record China 2018年11月24日(土) 17時0分
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20日、環球時報は「日本の大学の先輩は、どうして1人で中国に来ようとしないのか」とする、日本での留学経験を持つ中国人による文章を掲載した。資料写真。
2018年11月20日、環球時報は「日本の大学の先輩は、どうして1人で中国に来ようとしないのか」とする、日本での留学経験を持つ中国人が記した文章を掲載した。以下はその概要。
留学期間中、大学で小野さんという35歳くらいの先輩と知り合った。小野さんは中国人留学生にとても良くしてくれたのだが、ある時とても真剣な表情で「周りの人にヘイトスピーチされたことはない?もしあるなら、言ってくれよ」と聞いてきた。ちょうどその頃、日本では「ヘイトスピーチ」という言葉が流行り出していた。日中関係も低迷していた時期だったので、小野先輩は私が日本の右翼から罵声を浴びせられているのではないかと心配したのだ。しかし幸いなことに、私は日本人から「中国に帰れ」などと怒鳴られるような状況には遭遇しなかった。
小野先輩が研究していたのはSNSやネット上のデマについてだった。中国語はできなかったが、中国のSNSに興味を持ち、研究室では私に中国のSNSの状況を聞いてきた。そこで私は「機会があったら中国に行って、メディア関連の学会に参加してみてはどうですか」と勧めた。しかし、小野先輩は「1人で中国に行くのは安全面でとても心配。しかも中国語も英語もできないから、だまされるんじゃないかと思う」とこぼした。
いささか残念な話ではあるが、まあ理解もできる。2012年、中国各地で反日デモが起きて、中には非理性的な行為も見られた。日本の新聞やテレビが当時大々的に繰り返して報じていたのが今でも忘れられない。小野先輩が中国を怖がっているのは、日本のメディアの報道の影響ではないかと思う。
もちろん、それが日本人全部の中国に対する認識を表すものではない。しかし、小野先輩を含めて自分が知り合った日本人が持つ対中意識は、日本人の対中意識の一部分を確かに構成しているとも思うのである。(翻訳・編集/川尻)
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