パキスタンで中国総領事館が襲撃される=鳴り響く爆発音と銃声、警察官2人・襲撃側3人が死亡か

Record China    2018年11月24日(土) 0時58分

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パキスタンで中国総領事館が武装グループに襲撃された。武装グループ側は3人が死亡し、警察官2人が死亡し、総領事館警備員1人が負傷したとされる。写真はカラチにある中国総領事館。

パキスタン最大の都市、カラチに設けられた中国総領事館が現地時間23日午前9時半(日本時間同日午後1時半)ごろ、武装グループに襲撃された。武装グループ側は3人が死亡し、警察官2人が死亡し、総領事館警備員1人が負傷したとされる。死傷者はさらに多いとの情報もある。

武装グループは3人または4人で、車にのって総領事館に行き、爆発物を爆発させ総領事館への突入を図ったという。総領事館入口で警備員に阻止されると、さらに手投げ弾を使用して発砲した。警備員側も発砲して応戦した。

戦闘には近くをパトロールしていた警察官も加わった。情報は錯綜しているが警察官2人が死亡し、1人が負傷したとされる。総領事館を襲撃したのは、いわゆる「自爆テロ」で、警察側は襲撃者を射殺してから、身に着けていた爆発物を押収したという。

同件については、爆発音と銃声がかなり長時間続いたとの報道もある。

大使館側では、警備員を含め計4人が死亡したとの情報もあるが、中国人関係者に死者はいなかったとの点では一致している。

中国側は同件を受け、パキスタン側に警備強化を要請。パキスタン側も対応したという。中国総領事館は館員に対して外出を避けるよう指示し、外出が必要な際には必ず報告するよう指示した。

中国外交部の耿爽報道官は同日午後の定例記者会見で、同件について「外交領事機構に対する暴力的な襲撃行為」と述べ、「強烈に非難する」と述べた。一方で、殉職したパキスタン人について哀悼を示し、犠牲者の家族と負傷者にお見舞いすると述べた。

パキスタンは中国と最も親密な国のひとつ。その最大の理由はインドの存在だ。パキスタンはインドと敵対関係にあり、戦火を交えたことも複数回ある。中国とインドは安定した関係構築を模索しているが、双方には領土問題もあり戦争状態に突入したこともあり(1962年中印国境紛争)、双方の緊張が高まることも珍しくない。中印関係は、潜在的な対立関係にあると言ってよい。

中国とパキスタンの関係は一貫して極めて良好であり、中国の習近平政権が提唱する「一帯一路」への参画にも積極的だ。一方で、パキスタンにはイスラム教国という事情もあり、中国がテロリストとみなすウイグル人がパキスタンに移って潜伏することもあるとされる。(翻訳・編集/如月隼人

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