白酒好きは80年代生まれ男性のわずか2%=寂れゆく伝統的酒文化に、業界は危機感―中国

Record China    2012年11月19日(月) 22時16分

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17日、中国では多くの若者がビールやワインなど洋酒を好んで飲み、業界関係者は白酒や黄酒の未来に危機感を募らせている。写真は浙江省義烏市の黄酒の酒蔵。

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2012年11月17日、80年代生まれの中国人男性のうち、中国の伝統的なお酒・白酒(穀物を原料とした蒸留酒)を好む割合はわずか2%に過ぎないという。多くの若者がビールやワインなど洋酒を選択して飲んでおり、業界関係者は白酒や黄酒(醸造酒)の未来に危機感を募らせている。中国新聞社が伝えた。

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浙江省杭州市で17日に開催された「第2回南宋酒文化節・中国紅曲酒保護フォーラム」に参加した上海酒類専売局の盧栄華(ルー・ロンホア)局長によると、調査に基づくと、80年代生まれの若い中国人男性のうち、白酒を好む割合はわずか2%に過ぎない。その中でも、よく白酒を飲む人は10%しかおらず、この割合は60年代や70年代生まれの中国人男性の間では37%に達している。

盧局長は「若者の白酒離れ現象については、先例が台湾にある。台湾では60〜70年に黄酒や白酒市場が存在したが、今はビールとワインの天下になってしまっている」と語った。現在、中国でも南方や沿海地区の若者はビールやワインを好む傾向が強い。パーティーなどではムードを重視する若い女性が洋酒を好んで飲む。

中国科学院微生物研究所の程光勝(チョン・グアンション)研究員は、寂れ行く自国の酒文化について、「明代(1368〜1644年)や清代(1644〜1912年)の皇帝の宴会では、自家製の黄酒が振る舞われていた。また、中国の酒文化は文学作品上にも多く残されており、発掘や整理をして保護する必要がある」と語った。

専門家は「発展こそが根本的な保護である」とし、「中国の伝統的な酒業界は、製品や文化上の向上だけでなく、広く普及させたり、若者を引き付ける工夫が必要である」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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