Record China 2018年12月2日(日) 15時50分
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2018年11月28日、韓国・中央日報が東京のある書店について報じ、ネット上で話題となっている。資料写真。
2018年11月28日、韓国・中央日報が東京のある書店について報じ、ネット上で話題となっている。
記事が紹介しているのは、東京・青山にある子ども向けの本屋「クレヨンハウス」。4階建てのビル全体が子ども関連の空間になっており、今年で創業43年になる。ここでは、恋人としてデートで訪れたカップルがその後に結婚・出産し、子どもを連れて再訪問するケースや、親子3代で訪れるケースも多いという。
記事は17日に韓国の読者らと対談した同店の落合恵子社長へのインタビューを基に、同店では「一度入荷した本は絶対に返品しないという原則がある」と伝えている。それは「良い本を仕入れておけばいつか必ず売れる」という社長の運営哲学によるものだという。
また同店には、子どもたちが座って本を読めるよう机と椅子が置かれている。かつて「出版大国」と呼ばれた日本も近年は書店が急減している。東京の地価の高い場所で40年間も子ども向けの本屋を経営しているのは「ほぼ奇跡に近いこと」で、落合社長も「本屋を構えてから大変でない時はなかった」と語っているという。ただ落合社長は「自分の手でページをめくるのはやはり紙の本だけ。活字は決して死なない」とし、「幼い頃に、たった1冊でもいいから一生忘れられない本を数百回読むことが重要。そういう本が1冊あれば、生活から本が遠ざかる時期があってもいつかどこかで必ずまた本に出会える」との信念を持っているという。
出版は「光のないところに光を照らす作業」と説明する落合社長は、書店が消えつつある現代で本関連の仕事をする人に向け「難しくてもあきらめずに続けることが大切。本は何代にもわたって続けられる長い旅。必ず誇らしい時が来る」とエールを送ったという。
これに、韓国のネットユーザーからは「日本出版界の良心であり、器の大きな人。かっこいい。こういう人は国籍を問わず尊敬されるべき」「これこそがノーベル賞が続出する日本の力じゃない?」「『光のないところに光を照らす作業が出版』か。その光を追ってくる子どもが多いほど世の中は明るくなるだろう」「ちょっと悔しいけど、これこそが日本の秘めた原動力」「日本は政治を除く全ての分野でプロフェッショナルが多い」など称賛コメントが続出している。
また韓国と比較して「もし韓国だったら、すぐに本屋を畳んでカフェにテナントを貸していることだろう」「韓国は数年したら賃貸料が上がって長続きしない」などの嘆き節も寄せられている。(翻訳・編集/松村)
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