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日本と中国、「DV」への意識差くっきり=警察の対応もまるで違う?

Record China    2018年12月3日(月) 17時20分

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中国版ツイッター・微博で、あるメディア関係者が1日、「日本と中国の警察のドメスティックバイオレンス(DV)への対応の違い」についてツイートし、他のユーザーから大きな反響が寄せられている。資料写真。

中国の俳優ジャン・ジンフー容疑者が日本人女性への暴行容疑で逮捕された問題をめぐり、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、あるメディア関係者が1日、「日本と中国の警察のドメスティックバイオレンス(DV)への対応の違い」についてツイートし、大きな反響が寄せられている。

投稿したのは、メディア関係者でブロガーとしても活動する「陳生大王」氏。上海と日本でDVの被害に遭った女性を1人ずつ紹介し、「いずれも警察に通報したが、まったく異なる結果になった」としている。

投稿によると、上海で同居していた交際相手の男性から暴力を振るわれていた女性は、男性に気付かれないように携帯電話のショートメールで警察に通報した。ところが、警察からは「電話で通報するように」との返信があったという。女性は仕方なく、恐怖におびえながら声を潜めて電話をしたが、対応した警察に冷たくあしらわれた上に「DVは解決できない」と言われたという。

一方、在日中国人の女性は夫と口論になり警察に通報。子どもがいることが分かると、日本の警察は「お子さんの心理に影響するかもしれない」と児童福祉センターの専門家に連絡したという。また、「離婚したいなら、相手にご自身の住所が特定できないようにすることもできます」と説明を受けた。騒動が収まった後も、警察は定期的に電話を掛けてきて、女性や子どもの状況を確認していたという。

同氏は、人口当たりの警察官の数は日本の方が中国よりも多いとする一方、「中国の警察官が冷たいのは、警察官の数が少ないからなのか。いや違う。観念だ。彼らはDVは大ごとではなく、家庭の問題だと考えている」と指摘。「日本を嫌いな人は多いと思うが、絶えず学ぶことでこそ進歩がある。私たちは主体的に、社会の進歩を促していくべきだ」と訴えた。

この投稿は2万回以上シェアされ、1万3000を超える“いいね”と3500件を超えるコメントが寄せられている。ネットユーザーからは「今回の騒動は日中の法制度の対比が本当に鮮明だ。恐ろしいことに、法律を学んでいる私でさえ、ジャン・ジンフーのDVが発覚した当初はそれが犯罪行為に該当するという意識がなかった」「以前、夫からDVを受けていた女性が、離婚後に夫を訴えたことがあったが、十分な証拠がそろっているにもかかわらず刑は軽いものだった。我が国は本当に、立法から司法まで反省しないといけない」といった声が寄せられている。

傷害容疑でジャン容疑者が逮捕された際、「日本の法律では15年以下の懲役も」というニュースは中国で驚きを持って報じられ、微博のランキングでも一時トップになった。中国では日本に比べて、DVがまだ「家庭内の問題」として深刻に受け止められていないケースが多いようだ。(北田

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