「D&Gが謝罪撤回、中国製品ボイコット宣言」はデマだった―中国メディア

Record China    2018年12月3日(月) 16時20分

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3日、中国メディアの米爾網によると、中国のSNS上で飛び交った「イタリアの高級ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)が謝罪を撤回し、中国製品ボイコットを宣言した」とする情報はデマだった。写真はD&Gの謝罪動画。

2018年12月3日、中国メディアの米爾網によると、中国のSNS上で飛び交った「イタリアの高級ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)が謝罪を撤回し、中国製品ボイコットを宣言した」とする情報はデマだった。

報道によると、騒動の発端は、D&Gが先月21日に上海で開催予定だったショーのキャンペーンのためインスタグラムフェイスブックツイッター、中国のウェイボーで公開した動画で、女性モデルがピザなどのイタリア料理を箸を使って食べようとするシーンが「中国を侮辱した」などと反発を受けた。

さらにこの動画への不満をぶつけたネットユーザーに対し、同ブランドのデザイナーであるステファノ・ガッバーナ氏がインスタグラムで、中国を公然と侮辱するような発言をしたことなどから、ショーに招待されていた著名人の多くがボイコットを表明し、ショーは中止に追い込まれた。

D&Gは同月21日夜、SNSを通じて声明を出し、ショー中止について「中国、そしてドルチェ&ガッバーナを愛する世界中の人々に対して私たちが抱いている愛と情熱を持って特別に作り上げたものだった」とし、「今日起こったことは、私たちにとってだけではなく、このイベントを実現させるために昼夜働いた全ての人々にとっても非常に不幸なことだ。私たちの友人やゲストの方々に心の底から謝意を表したい」などと釈明した。

D&Gはさらに同月23日、ブランドの創立者であるドメニコ・ドルチェ氏とステファノ・ガッバーナ氏が世界中の華人に向けて謝罪する動画を公開した。両氏は「私たちの言行が中国の人々と国家にもたらしたすべてのことに、深い悲しみを感じています」「この経験と教訓を忘れることは決してありません。このようなことは決して繰り返されません」「私たちは中国文化を理解し、尊重するよう最善を尽くします」「最後に、私たちは心からの許しを求めます」などとし、最後に中国語で「ごめんなさい」と謝罪した。

騒動は創始者が謝罪したことで収束しかけたが、中国のSNS上で最近、「D&Gが謝罪を撤回した」「創始者が中国製品ボイコットを呼びかけた」などとする情報が伝えられ、再び物議を醸していた。

米爾網は、これについて「この情報を流したのは、中国のSNSのあるアカウントだ」とした上で、「D&Gは謝罪の撤回などしていない。D&Gのインスタグラム公式アカウントには、謝罪動画へのリンクが変わらず掲載されている。謝罪声明も削除されていない。ネット上で拡散されたD&Gが中国との決裂を表明したとされる文章はもともと、イタリアのD&Gファンによるもので、それがD&Gの創始者によるものと誤読されたようだ」と指摘。「このような低レベルなデマは、『賢い人は信じたりせず、みだりに広めたりもしない』ということわざ通りであることを望む」とした。(翻訳・編集/柳川)

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