薬剤師になりたい韓国人が続々と日本の大学へ、その理由は?

Record China    2018年12月5日(水) 12時0分

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4日、韓国・朝鮮日報は、薬剤師になるため日本の大学の薬科部に進学する韓国人が増加していると報じた。資料写真。

2018年12月4日、韓国・朝鮮日報は、薬剤師になるため日本の大学の薬科部に進学する韓国人が増加していると報じた。

記事はその背景について「韓国の大学の薬学部に比べ相対的に入りやすいため」と伝えている。韓国人は日本の薬学部を卒業しても、韓国の薬剤師の国家試験の受験資格を得られるという。日本専門留学院(塾)は「毎年4~5月に韓国人を対象に行われる『日本薬科大早期入学試験』を受けることが薬剤師への近道」などと言って受験生を集めているという。

韓国薬学教育評価院の関係者は「日本の薬学部を卒業して韓国の薬剤師の国家試験を受ける人は年間200人程度」と話している。薬学大学入門資格試験(PEET)の受験者は、初めて試験が行われた2010年の1万47人から今年は1万4892人へと48%増えたという。

日本の薬科部の授業料は1学期当たり1400~2000万ウォン(約140~200万円)程度で、韓国の300~600万ウォンより高い。しかし「韓国でPEETを準備する時間と費用を考慮すればそれほど高いものではない」と受験生らは評価している。PEETのための塾に2年間で2000万ウォン使う人もいるという。

また記事は「近年日本の景気が回復し、就職率が高くなったことも薬学部の留学生増加に影響を及ぼしている」と指摘している。韓国の学生の中には、日本の製薬会社や大型薬局、韓国人観光客対象のドラッグストアなどへの就職を希望する人もいるという。九州保健福祉大学に在学中のある学生は「日韓両国でそれぞれ薬剤師の国家試験を受けた後、就職は年収の高い所にする計画」と話している。

これを受け、韓国のネット上では「金持ちの子どもは日本に行って勉強して韓国に帰ってこいって?」「塾の費用を考えれば授業料は高くないだって?日本での家賃や生活費など基本的な滞在費は考えた?」「PEETは人生を狂わせる試験。結局有名団体の塾に通って猛勉強しなければならない。それでも規定が新しくなって、以前のように大学入試を受けて新入生を選抜するというから良かった」「韓国の教育はおかしい。芸術も体育も勉強ができなきゃ大学に進学できないし、法学部も医学部もお金がなければ行けない。もちろん薬学部も…」「韓国も授業料を高くし、入学しやすく卒業しにくくして。あと国家試験も難しい論述形式に変えてほしい。高校時代の成績まで入学基準に入れたら、学校の派閥を助長する」「日本で日本語で勉強して、韓国に帰国して韓国語で試験を受けた方が簡単なんてうそ。死に物狂いの勉強が必要だろう」など、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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