Record China 2018年12月5日(水) 17時40分
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5日、中国メディアの環球網は、「中国人にとって侮辱的なキャラクターの息子を使って中国人から金もうけしようとしているのか」とする記事を掲載した。資料写真。
2018年12月5日、中国メディアの環球網は、映画「アベンジャーズ」や「アイアンマン」などを製作している米マーベル・スタジオが、中国系スーパーヒーローのカンフーキャラクターである「シャン・チー」を主役にした映画を企画中だと報じられたことについて、「中国人にとって侮辱的なキャラクターの息子を使って中国人から金もうけしようとしているのか」とする記事を掲載した。
記事はまず、マーベル作品は「アベンジャーズ」や「アイアンマン」から最近の「ヴェノム」に至るまで、中国でも大人気でその興行収入に大きく貢献してきたと指摘した。
その上で記事は、「マーベルはようやく、初めて中国系スーパーヒーローを主役にした映画の製作に乗り出したようだ」とし、1973年12月に発売の「スペシャル・マーベル・エディション」に登場し、米国でマーシャル・アーツがブームになるきっかけの一つとなったとされるシャン・チーを主役にした映画を、マーベルが企画していることを紹介した。
記事は、「ハリウッドに中国系スーパーヒーローが出現することは本来であればとても喜ばしいことだ。だがこの情報が伝えられると、不快感を感じた中国人や華人が少なくないようだ」とし、その理由として、シャン・チーの設定が「近代西側諸国が中国人を醜く描くために生み出した架空のキャラクターのフー・マンチューの息子」であることを挙げた。
フー・マンチューは、英国人作家のサックス・ローマーが創造した架空の中国人で、当時の西洋社会に広がっていた中国蔑視の象徴のような極悪人のイメージで描かれているという。
記事は、「マーベルは、アジア系に対する一部西洋人のステレオタイプを回避するため、シャン・チーを主役にした映画の脚本家に中国系アメリカ人のデイヴ・キャラハム氏を起用し、監督もアジア系またはアジア人で探しているそうだ」とした上で、「マーベルがフー・マンチューの息子を使って米国の中国蔑視の歴史をどのように洗い落とすのか、みんな一緒に楽しみに待とうじゃないか」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)
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