Record China 2019年5月20日(月) 11時50分
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中国メディア・環球時報は17日、「日本の医療滞在ビザの84%が中国人に支給されている」と報じ、中国人にとっての日本の医療サービスの魅力を紹介した。写真は中国の病院。
中国メディア・環球時報は17日、「日本の医療滞在ビザの84%が中国人に支給されている」と報じ、中国人にとっての日本の医療サービスの魅力を紹介した。
記事は「数年前に中国人旅行客による東京・銀座での『爆買い』がニュースになったが、今日では日本独自のサービスや体験がより求められる傾向にあり、その中でも最も重要性が高い領域の一つが医療サービスである」と指摘。日本企業の中国市場進出を支援する日々向上株式会社の担当者は、「日本では、特に末期がん患者などについて、治療の要件を緩和し外国人患者を受け入れる病院が増えたため、近年では多くの患者が日本に来て治療や健康診断を行うようになっている」という発言を伝えた。
外務省の統計によると、18年度の医療滞在ビザ発給件数は合計1650件で、そのうち約84%に当たる1390件は中国人向けだった。記事は、「観光ビザで日本に入国する外国人旅行客であっても医療サービスを受けることができるが、長期治療や3カ月以上にわたる手術を受ける場合を除き、いかなる場合でも医療ビザが必要となる」と説明した。
また、記事は「裕福な中国人は、中国の大都市にある一流の病院で混雑を我慢して診療を待つより、国外へ出てより優れた医療サービスを受けることを望んでいる」と指摘。「多くの中国人患者にとって、日本の保健医療とサービスの最大の魅力はその質の高さにある。英医学雑誌・ランセットで昨年発表された研究によると、2010年から14年までの71の国と地域における3750万人の患者データの中で、日本の肺がんと食道がん患者の5年後の生存率は世界で最高となった」と報じた。
日々向上株式会社の担当者は、「日本のがん検診は系統的かつ正確で、それが多くの中国人患者を引き付ける主な要因となっている」と指摘。「他にも、医療に携わるスタッフの温和な態度もその魅力の一つだ。日本の看護師はわれわれのサービスの利用者と接するとき、自分の足で立つことのできない患者のために床に膝をついて対応する。そうすると患者は『これは中国では考えられない』と驚いてしまう」と話したという。
記事は、「国外、とりわけ日本や韓国で美容整形手術を行うことが、最近の中国の金持ちの間でステータスのようになっているが、ここ数年、韓国での整形手術失敗の事例や医療事故が相次いで報じられたことが、多くの中国人の日本行きを後押しした」と伝えた。
さらに、「良いものは安くない」と日本の医療サービスの価格に言及する。「日本では国民健康保険制度加入者の医療費負担は30%のみで済むが、外国人患者は全額を負担しなくてはならない。外国人患者にかかる医療費は一般的に日本人の2~3倍にもなる」と指摘。「言葉の壁もあり、日本に治療に訪れるほとんどの外国人患者は仲介会社を通す。仲介会社が提供する、交通費や翻訳費などの諸経費を全てカバーした『パッケージサービス』などを利用することになるため、さらに高額になる」とした。(翻訳・編集/岩谷)
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