Record China 2018年12月10日(月) 19時10分
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中国で米テレビ局CNNに対する「ブーイング」が発生した。同局公式サイトが発表した「どの国に最良の食べ物があるのか?」との記事が最近になり中国で“問題視”されるようになったという。「フェイクニュース」とする書き込みなも寄せられた。写真は北京ダック。
中国で米テレビ局CNNに対する「ブーイング」が発生した。同局公式サイトが発表した「どの国に最良の食べ物があるのか?」との記事が最近になり中国で“問題視”されるようになったという。一種のグルメ国ランキングで、中国が世界第1位でないのはおかしいとして、インターネットでは「フェイクニュース」とする書き込みも寄せられた。中国メディアの参考消息が9日に伝えた。
参考消息は「CNNがこのほど発表した」と紹介したが、英語原文が最初に掲載されたのは2013年で17年には加筆補正されて再掲載された。今年(2018年)5月にも再掲載されており、同記事は繰り返し掲載されているようだ。参考消息によると、最近にも掲載されたことで、中国で改めて注目を集めるようになった。
元記事はまず、第10位を米国と紹介し、以下、第9位をメキシコ、第8位をタイ、第7位をギリシャ、第6位をインドと、ランクアップさせつつ紹介を続ける。
中国人は一般的に、自国文化に強い誇りを持っている。食文化についてはとりわけで、多くの人が「中国料理のすばらしさは世界のどの国でも認められる」と確信している。第10位から順に同記事を読み進めば、「最後に登場するのは中国に違いない」と思うのも自然な感情だ。ところが、中国は「世界第2位」として登場。ここまで読み進んだ中国人の多くは「え!?それはおかしい」と思うに違いない。
CNN記事が中国の食文化を軽んじているわけではない。冒頭部分で「人々はあいさつする際に、互いに『食事は済みましたか』と声を掛け合う」と説明するなど、中国人の食に対する関心の強さを紹介。食に対しての探求心について「世界で最も勇敢な民族のひとつ」とも評した。
代表的な料理としては糖醋肉(タンツーロウ=酢豚)を「罪深い悦楽」と逆説的に高く評価。さらに飲茶(ヤムチャ)で供される点心類を「香港からニューヨークまで広がった偉大なる伝統」、北京ダックなどは「驚異」、ひと口かじると中から熱いスープが出る小籠包(シァオロンバオ)は「信じられない」などと、高く評した。
「世界一のグルメ国」と評されたのはイタリアだった。料理や食材としてはピザやイタリア式サラミ、カプチーノ・コーヒー、水牛のチーズなどを挙げた。ただ、紹介文は中国料理のように「驚き」にあふれているわけでない。順位としてはイタリアを上としたが、感激の度合いとしてはむしろ中国料理に軍配を上げていると読める。
しかし同記事を知った中国人は、納得しなかった。「完全に西洋人の味覚による評価だ。私は中国が第2位とは信じない。第1位だ」「中国が第1位。いかなる反論も受けつけない」など“愛国論調”のコメントも目立つ。「CNNがフェイクニュースを流していることに改めて鉄の証拠ができた」と、トランプ米大統領の口調をもじって皮肉ったと見られる書き込みもある。これらの投稿からは「中国の食文化こそ世界一」との強い思いを読み取ることができる。
なお、CNNは同ランキングでフランスを第3位として、フランスパンやエスカルゴを紹介。第4位はスペインとして、イベリコ豚やチュロスなどを紹介。第5位に選んだのは日本で、味噌汁、寿司や刺身、てんぷら、ふぐ料理を紹介した。(翻訳・編集/如月隼人)
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