体の不自由な物乞い、果たしてその正体は?―浙江省蘭渓市

Record China    2007年3月23日(金) 11時23分

拡大

浙江省蘭渓市の街角に、1人の若者が物乞いに来ていた。片足がないのか、這いつくばり、悲しげな声で物乞いをする。ところが同情心につけ込む悪質な手口だった。

(1 / 6 枚)

浙江省蘭渓市のにぎやかな街角に、春節ごろから毎日のように1人の若者が物乞いに来ていた。片足がないのか、這いつくばり、匍匐(ほふく)前進しながら通行人に近づいては「おにいさん、お姉さん、どうかお恵みください」と悲しげな声を出す。最初は気の毒がる人も多かったが、そのうち本当に足がないの?同情心をあおる詐欺では?との声も聞かれるようになった。レコードチャイナのカメラマンが、この若者の正体を見定めるべく、こっそり追跡を開始した。

その他の写真

3月18日、突然雨が降ってきた。すると、若者はカメラマンの目の前を飛ぶように走り去ったではないか。

19日、接近し観察していると、人から施された食べ物は一切口にしないようだ。「警察に救助の要請を頼みましょうか?」と声をかけると、「バス代さえいただければいいので。」と断った。「救済所へ行けばバス代くらいもらえますよ。」と言っても何かしら理由をつけて行くのを拒んだ。

20日早朝、市内の物陰で、ついに「出勤前の準備」を目撃。自分の足をひざで折り曲げ、太ももに縛りつけて、だぶだぶズボンを穿けば「気の毒な人」の出来上がりというわけか。

21日、カメラマンが監視員に連絡し、とうとう人騙しの手口が公衆の面前で暴かれることに。ばれてしまっては仕方がない。男は足を解き、そそくさと逃げ去った。

足を止めて事の成り行きを見ていた人々は「親切な人を騙すなんて!」「騙し取られたお金は落としたお金よりも悔しい。」「こんな商売が堂々と横行するようでは、まじめに働く人がいなくなる。」と口角泡を飛ばしていた。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携