2018年12月14日、カナダの高級ダウンジャケットブランド、カナダグースは、中国・北京市内の繁華街、三里屯で15日に予定していた店舗開業を「工事のため」延期することを明らかにした。カナダ当局が米国の要請で中国の通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）の孟晩舟（モン・ワンジョウ）副会長兼最高財務責任者（CFO）を逮捕したことを受け、中国で不買運動の標的になることを懸念したものとの見方が伝えられている。

カナダグースのダウンジャケットは、中国メディアが今年2月、「便座、炊飯器に続く中国人の爆買いの対象になっている」と報じるほどの人気で、今回の中国本土1号店の開店には期待の声が寄せられていた。だが孟CFOの逮捕以来、中国のSNS上では開店時の抗議活動を予告する書き込みが相次いでいる。

一方で、カナダのブランドやカナダグースについてよく知らないという中国のあるネットユーザーからは「ちょっと調べてみたら、んな、バカな。こんなに高いんじゃそもそも買えっこない」という声も上がっていた。（翻訳・編集/柳川）