日本の賠償を待って60年、台湾元慰安婦「侮辱するにも限度」―中国メディア

Record China    2012年12月11日(火) 11時51分

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9日、台湾婦女救援基金会は、「第11回旧日本軍の従軍慰安婦問題に関するアジア団結会議」を開催した。写真は江蘇省南京市の南京大虐殺記念館にある慰安婦被害者の写真と被害者女性。

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2012年12月9日、台湾婦女救援基金会は、「第11回旧日本軍の従軍慰安婦問題に関するアジア団結会議」を開催した。台湾籍の元慰安婦・鄭陳桃(ジョン・チェンタオ)さんは、「あの頃のことを思い出すだけで、言葉を失ってしまう」と、当時の悲惨な状況について、むせび泣きながら語った。鄭さんは、「日本は謝罪も弁償もせず、60年もの間、問題の解決を引き伸ばしてきた。台湾人を侮辱するにも限度がある」と訴えた。中国新聞社が伝えた。

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台湾「聯合報」の報道によると、台湾人元慰安婦8人のうち、鄭さんが最高齢。台南女子中学校に通っていた鄭さんは、ある日、自宅のある屏東県から台南県に車で向かう途中、派出所の前を通りかかった。その時、日本人に強制的に別の車に乗せられて高雄に連行された。その翌日、船でインドに送られ、悲惨極まりない「慰安婦生活」が始まった。

日本が敗戦し、鄭さんは台湾に戻った。自宅は跡かたもなく壊され、仕方なく叔父さんを頼って行ったが、叔父さんは彼女の荷物を道に投げ捨てたという。行くあてがなくなった鄭さんは、自分の力で生きて行こうと心に決め、お手伝いさんになり、苦労を重ね、現在に至った。

鄭さんの話は、元慰安婦の一例にすぎない。アジア各地にはまだ多くの元慰安婦がおり、日本政府からの謝罪と賠償を待っている。

会議の主催側は、韓国人元慰安婦の金福童さんとフィリピン人元慰安婦のエストラーダさんも会議に招待した。2人は、当時のことを思い出すうちに、涙をはらはらと流した。金さんは「20年経過しても、問題は解決に向けて一歩も前に進んでいない。みんなが一致団結して、日本政府に罪を認めさせなければならない」と訴えた。また、エストラーダさんは「命が尽きる最後の瞬間まで、努力に努力を重ね、正義を貫きたい」と固い決意を語った。

台湾の指導者である馬英九(マー・インジウ)氏は「国連は従軍慰安婦問題が非人道的な犯罪行為であると認めている。だが、日本は、この史上稀に見る残虐な犯罪を行った事実について、いまだに認めようとはしない。中には、証拠に欠けるとして否定する者までいる。これほど人を落胆させ、憤怒させることはない」と述べた。

馬氏は「歴史上の過ちは許される。しかし、歴史からの教訓は決して忘れてはならない。日本は勇気を持って過去と向き合うべきだ。過ちを認めることは時として何よりも大きな力を必要とする」と続けた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山

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