人民網日本語版 2018年12月22日(土) 22時0分
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中国教育部のサイトによると、「2018年今年の漢字・流行語(漢語盤点2018)」の一環として、国家語言資源モニタリング・研究センターは「2018年度ネット流行語トップ10」を発表した。
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中国教育部のサイトによると、「2018年今年の漢字・流行語(漢語盤点2018)」の一環として、国家語言資源モニタリング・研究センターは「2018年度ネット流行語トップ10」を発表した。トップ10は上から順に、「錦鯉(強運の持ち主)」、「杠精(へそ曲がり)」、「skr」、「仏系(仏のように物事に拘泥しないこと)」、「確認過眼神(一目見て分かった)」、「官宣(公式発表)」、「C位(センター)」、「土味情話(ベタな愛のささやき)」、「皮一下(やんちゃだね)」、「燃焼我的卡路里(私のカロリーを燃やして!)」だった。中国新聞網が伝えた。
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ほとんどのネット流行語はとてもユーモラスで、個性的であり、ネット上で使われている言葉の特徴を代表する存在となっている。その語源も実に多種多様で、ネットユーザーによる造語の場合もあれば、偶然生まれた言葉もある。今年のネット流行語から、ネットユーザーが今年注目していたことやその喜怒哀楽を垣間見ることができる。
例えば、困難や問題に直面した時は、「錦鯉」に幸運をもたらしてくれようにと祈りを託し、よくある人間関係のもつれには、落ち着き冷静な「仏系」の心で対応する。そして他人と良い関係を保つために、頻繁に「skr」を使って称賛し、揚げ足を取り屁理屈を言う「杠精」にはできるだけならずに、好きな人に出会ったらまずは「確認過眼神」の相手か確認してから、少しばかりお茶目に「皮一下」して、「土味情話」でベタに愛をささやき、思い切って「官宣」してしまおう。そして重要な「C位」に立ったら、責任重大!是非とも腕まくりして頑張ろう。また、中国の人々の生活はますます良くなってきているので、広場ダンスやスポーツジムで「燃焼我的卡路里」する必要がますます増えている。
このように今年のネット流行語トップ10で、ネットユーザーの暮らしぶりを生き生きと表現することができる。
「2018年ネット流行語トップ10」を読み解こう!
1.錦鯉(強運の持ち主)
錦鯉はもともと高級観賞魚。18年の国慶節(建国記念日、10月1日)の連休期間中、支付宝(アリペイ)が公式微博(ウェイボー)アカウントで、書き込みを転載して抽選に当たれば「中国錦鯉になれる」というキャンペーンを実施し、この書き込みは300万回以上転載された。そして、「錦鯉」という言葉がネット上で人気になり、「強運の持ち主」の象徴となった。そこには、人々の素晴らしい生活に対するあこがれが込められている。
2.杠精(へそ曲がり)
「杠精」は、「揚げ足を取って屁理屈を言う人」という意味。このようなへそ曲がりな人にとって、「真相」や「是非」はどうでもよく、反対したいがゆえに反論し、他の人の言っていることが正しいか、間違っているかにかかわらず、争いたいがゆえに論争を続ける。
3.skr
この英単語自体は元は車のタイヤが擦れる音を表す擬音語。それを、ある人気歌手がバラエティー番組で頻繁に使ったことがきっかけで人気ワードとなり、ネットユーザーたちもそれを真似て、何か認めたり同意できることに対して、敬意や称賛を示す時に使用したり、擬音語として発音の似ている漢字に置き換えて使用するようになった。
4.仏系(仏のように物事に拘泥しないこと)
「仏系」は、14年に日本のあるファッション誌が紹介した新たな男子シリーズ「仏男子」に由来している。「仏男子」とは恋愛を楽しむことよりも、自分ひとりの時間や自分の趣味を大切にしたいと考える傾向が強い男性のこと。中国のSNSで流行し、争いごとを好まず、勝ち負けを気にせず、自分らしいライフスタイルを保つ姿勢のことを指すようになった。またここから派生して、「仏系青年」や「仏系女子」などの言葉も次々と生まれた。
5.確認過眼神(一目見て分かった)
「確認過眼神」というのは、もともと「目を見て確認する」という意味で、人気歌手の林俊傑(リン・ジュンジエ)の歌「醉赤壁」の歌詞「僕は眼差しで、運命の君と巡り合ったことを知った」からきている。今年の春節(旧正月、今年は2月15日)にあるネットユーザーが微博に、「一目見てあなたが広東の人だと分かった」という画像をアップし、広東省の人のお年玉の金額の少なさを突っ込んだ。そして、ネットユーザーらが各地のお年玉の中身事情について議論するようになり、「一目見て分かった」という言葉が大流行した。
6.官宣(公式発表)
2018年10月16日、人気女優のチャオ・リーイン(趙麗穎)と人気俳優のウィリアム・フォン(馮紹峰)が、微博に「公式発表」と題して、入籍を同時に発表した。2人は多くのファンを抱え、「公式発表」という言葉が注目の的となり、広く使われるようになった。「官宣」の「官」は「公式」を指し、「公式発表」という意味の「官方宣布」を省略してできた言葉。誰か、または機構が正式に何かを発表するという意味で、多くの人に向けて宣言するという意味が込められている。
7.C位(センター)
「C」は英語の「center」の頭文字で、真ん中や中心という意味。「C位」はステージで真ん中の位置に立ったり、芸能人がポスターで真ん中の位置にいることを指し、ネットユーザーの間で、最も重要な位置、最も注目される位置という意味で使われるようになった。
8.土味情話(ベタな愛のささやき)
「土味情話」とは鳥肌が立ちそうなベタで、さむいジョークのような愛のささやきのこと。通常、転換や誇張表現が多く使われ、例えば「僕の君への愛は、トラクターで山を駆け上がるかのごとく激しい」といったような大げさな愛の告白などがそれに当たる。
9.皮一下(やんちゃだね)
「皮一下」はもともと方言で、ゲームの解説で使われ人気ワードとなり、ネットユーザーもSNSなどで頻繁に使用するようになった。「皮」の意味は方言では「わんぱく」や「やんちゃ」となっており、相手がやんちゃな言動をしたり、常識はずれの言動をしたりした時に、突っ込みとして使われる。また、微博などではしばしばユーモラスで意外な展開の内容に対する突っ込みとして使われる。
10.燃焼我的卡路里(私のカロリーを燃やして!)
この言葉は「カロリー」という歌の歌詞から生まれた流行語。この歌は、独特のリズムと歌詞が話題となり、ネット上で大人気になり、広場ダンスやスポーツジムなどでよく使われる神曲となった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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