台湾に必要な転換モデル、韓国に求める必要なし―台湾紙

Record China    2012年12月15日(土) 22時49分

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14日、転換期を迎えている台湾では「韓国に学べ」という声が多く聞かれるが、状況が全く違う韓国の転換モデルには「台湾の求める答えはない」と台湾紙が指摘した。写真は台北。

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2012年12月14日、台湾紙・聯合晩報は「台湾が求める転換モデルの答えは韓国にない」と題した社説を掲載した。中国新聞社が伝えた。

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台湾の経済状況は低迷している。社会全体の雰囲気も乱れ、公共の話題を議論するときはののしり合いに発展するほどで、誰もが今後の経済に自信を持てない状況だ。そうしたなか、一部の人は韓国の成功を引き合いにして、台湾の悲観的現状を際立たせている。

台湾は今まさに転換期を迎えている。社会の発展状況は単純な指標で表されるものではないが、韓国と比較することで客観的に台湾を見ることができる。韓国経済は中小企業ではなく財閥主導の経済成長を遂げた。韓国の娯楽文化産業は個人の創造性によるものではなく政府主導で発展している。韓国の若者にとっての自由空間は欧米諸国よりはるかに少なく、台湾よりもさらに少ない。高度な集団意識の下、韓国人は生き残るための手段を探すしかなかった。韓国のここ数年の目覚ましい発展の陰には、個人の自由な自主的空間の縮小という代価があるのだ。

われわれは韓国の成功だけを見て、羨ましく思ったり、「韓国に学べ」と叫んだりしてはならない。台湾が韓国と同様の代価を払ったからといって、同じように成功するのだろうか?団結意識を極限まで高めながら、厳しい競争社会で戦わなければならないのか?個人の創造力や起業空間を犠牲にして、優秀な人材と技術を少数の大企業に集中させれば、世界的な競争力のある大企業に育つというのか?

韓国の発展は特殊な条件と代価を伴っていた。その韓国と照らし合わせることで、自分たちの現状を把握し、台湾が政治や経済、社会の領域で比較的ゆとりある空間を有していることを大切にすべきだ。台湾は今、社会秩序や産業構造、行政の効率化など、さまざまな問題に直面しているが、韓国にその答えを探す必要はないだろう。(翻訳・編集/本郷)

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