人民網日本語版 2018年12月31日(月) 20時40分
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皆さんにとって今年1年はどんな年だっただろうか?バタバタと終わったこともあれば、始まったばかりでこれからバタバタしなければならないこともあるだろう。ここでは、この1年におけるトレンドの変化を振り返ってみよう。
光陰矢の如し、あっという間に2018年を振り返る時期がやってきたが、皆さんにとって今年1年はどんな年だっただろうか?バタバタと終わったこともあれば、始まったばかりでこれからバタバタしなければならないこともあるだろう。ここでは、この1年におけるトレンドの変化を振り返ってみよう。
ライブ型クイズ番組が一世を風靡
今年初め、スマホを利用した各種ライブ型クイズ番組が復活し、ネット上で瞬く間に話題をさらった。そして、その賞金獲得を目指し、チームを作ってクイズに答えるというのが、流行りの遊びの一つになった。
ライブ型クイズ番組「百万英雄」と「冲頂大会」(「百万英雄」と「冲頂大会」のアプリのスクリーンショット)。
ライブ型クイズ番組の配信がスタートすると、少なくとも数十万人、多い時には百万人以上が一つのライブルームに集結。ブロードバンド技術がアップグレードし、パケット料金が安くなったこともその盛り上がりを後押しした。そして、ネットユーザーは膨大なデータ通信量を必要とするようになり、「データ通信使い放題」も登場するようになった。
ネットで大人気の商品探しは抖音で!
ライブ型クイズ番組とは異なるが、パケット通信料が安くなったことに後押しを受けて台頭し始めたのが短編動画共有アプリの抖音(TikTok)。今年、大人気となっただけでなく、安定した地位を築いている。
TikTokでライブ配信を見て、いろんなネットユーザーの影響を受け、思わずネットで大人気のミルクティーを買って飲んでみたことがあるというあなたは見事、「TikTok中毒者」になったと言えるだろう。
TikTok中毒?その通り!TikTokを使い始めるとまさに何時間単位ではなく、「一晩」単位で過ぎてしまうほど中毒性のあるアプリなのだ。
駅のベンチなどでは、スマホを手に、うつむいて微博(ウェイボー)を見たり、微信(WeChat)でチャットしたり、ゲームをしたり、映画を見たりしている人をたくさん見かけることができる。ハイテクが普及し、多くの人が「スマホ族」になっている(撮影・徐崇徳)。
元「TikTok中毒者」とう陳磊さんは、「TikTokの一番すごい所は、時間を忘れてしまうこと。TikTokを見ることが習慣になると、それを止めるのは至難の業だ!」と話す。
オフィスでは欠かせないネットで大人気のコーヒー
若者はミルクティーが大好き(写真は取材協力者からの提供)。
2018年1月、コーヒーをデリバリーしてくれる「瑞幸珈琲(luckin coffee)」が北京や上海、広州の若者の間で大人気となった。会社のエレベーターに貼られている女優の湯唯(タン・ウェイ)や俳優の張震(チャン・ チェン)がおなじみの青い紙コップを手に映っている宣伝ポスターを見たことがあるという人も多いだろう。
こうしたオシャレな飲み物には、瑞幸のコーヒーのほか、ネットで大人気のミルクティーがある。例えば、飲まず食わずで4時間並び、ミルクティーを買ったという人や、30元(1元は約16 .09円)の喜茶(ミルクティー)を買うために、60元も出してそれを誰かに買って来てもらったという人のエピソードを聞いたことがある人も多いだろう。
ミルクティーの種類もすでに「ミルク+ティー」だけに非ず(写真は取材協力者からの提供)。
ネットで大人気のミルクティーは本当においしいのだろうか?4時間も並んだのに、「おいしくない」というのは、棒のようになった「足」が許さないはずだ。しかしネットで大人気のミルクティーは、もはや単なるミルクティーではなく、それがおいしいかどうかというよりも、「ネットで大人気のミルクティーを、飲んだことがある」ということのほうが、多くの人にとって大事になっている。
生鮮スーパーが伝統的な食料品市場の地位脅かす
1989年生まれの塗蓓蓓さんは今年になって自炊することにはまってしまっているという。その理由は、これまではデリバリー食品ばかり食べていたが、食材を買って、調理し、皿にそれを盛り付けるまで、全部自分でやった方が安心な上、健康的だと考えたからだという。こうして自炊を続けるうちに近所の野菜や肉などを買う小さな市場で、たくさんの知り合いもできたという。
北京のある生鮮市場(撮影・謝芸観)。
オンラインと実店舗での販売、宅配などを組み合わせた複合的なサービスを提供する生鮮スーパーマーケット・盒馬鮮生や超級物種などが台頭し、勢いのある発展を見せており、伝統的な食料品市場が競争力を失いつつあることも、否定のできない事実となっている。
北京市豊台区のある無人生鮮コンビニ(撮影・謝芸観)。
肖莧さんは毎日のように家の近くにある生鮮スーパー・小象生鮮に行っているという。肖さんがそこが好きな理由は、「清潔」だからだとし、「食料品市場のように、魚介類が売っている所が臭いということもない。生鮮スーパーで買う魚介類も、自分で料理して食べると、とてもおいしい」としている。
生鮮スーパーはアップグレード版の「露店」のような存在で、食材やサービス、顧客体験などは、食品市場よりもランクが上だ。当然ながらそれはその値段もそれなりに高いことを意味している。
ソーシャルEC人気で若者から高齢者までハマる人間関係を利用した「値引き」
3億人のユーザーを抱えるソーシャルECプラットフォーム「Pinduoduo」は今年7月、ニューヨーク・ナスダックで上場。その株価は一気に40%上がり、上場初日の時価総額は351億ドル(1ドル=約111.10円)となった。これはECサイト・京東の3分の2に相当する時価総額だ。
上場を通じて、「Pinduoduo」以外のユーザーの多くが、ソーシャルECの存在を始めて知ったほか、「雲集微店」や「有賛」などのソーシャルECのブランドも海外進出の機会を得た。
気がつけば、自分が好きであろうがなかろうが、ソーシャルECがトレンドとなっていることは紛れもない事実で、伝統的なショッピング、ソーシャルメディア、ゲームのスタイルを変えようとしている。
こうした流れを受けて、ショッピングサイトの淘宝や京東もこのような友達割引や共同購入による割引が可能な商品を打ち出さざるを得なくなっている。
そして高齢者たちだけでなく、若者たちもいつの間にかこうした人間関係を利用したネットでの値引きにはまってしまうという「魔性のツール」がソーシャルECだといえる。
2018年の最後にこうしたこの年のあれこれを振り返ってみると、1年前のトレンドはすでに過去のものとなってしまっており、ほとんどの人が気にも留めていなかった新しいものが、これまで一世を風靡していたものに取って代わるようになってしまっている。
さて2019年はどんなものがトレンドとなるのだろうか?こればかりは誰にも予想がつかない。(編集KN)
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