トイレットペーパーに見る日本と中国の病院の差―中国メディア

Record China    2019年1月9日(水) 17時50分

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7日、華夏時報網は、日本と中国の病院のトイレの違いについて比較した。写真は中国の病院。

2019年1月7日、華夏時報網は、日本と中国の病院のトイレの違いについて比較した。

記事はまず、人民日報が「トイレにトイレットペーパーがないのは悲惨なことだが、あるところではトイレにトイレットペーパーがないことが常態化しており、ある方が珍しい。それは病院だ」と報じたことを紹介。これにより、人々は「公立病院にトイレットペーパーを置くことはできないか」と考え始めたという。

この件について、ある病院の院長は「トイレットペーパーは底なし沼。人がこんなにも多く、民度の低い人はトイレットペーパーを持ち去ってしまう。どれだけ置いても足りない」と述べた。記事は「病院全体の環境改善を、トイレットペーパーというささいなところからなぜ始めないのか」と疑問を呈した。

中国でも、一部の病院ではトイレの環境問題に注意を向けるようになっており、トイレットペーパーや蛇口、個室のフックなどの細部で改善がみられるという。しかし、大きな病院では患者数が非常に多く、サービスの質にかかわらず患者は「生きるために」やってくるため、「細部に至らない点があっても病院の存続には何ら影響を与えない」としている。

その上で記事は、「日本で治療を受けたことのある人は、われわれとの医療環境にどれだけ大きな差があるかを知っている」と紹介。「日本の病院のトイレは、科ごとに異なる設計となっており、安全性と機能性が考えられている」と伝えた。

例として、「小児科のトイレは鮮やかな色彩で便器も小さく、子どもが使用しやすくなっている」「肛門科では痔や手術前後での使用を考慮して温水洗浄便座が備えられている」「高齢者の多い神経科や整形外科では、移動しやすく転倒防止の設備が備わったトイレになっている」などと紹介した。

このほか、日本の病院のトイレは取っ手の高さや照明、標識の色、操作性などがよく考えられており、荷物置きや緊急呼び出しボタンなどもあること、消臭、センサー式の蛇口、消毒液などの面でも配慮があり、「日本でトイレに行くことは一種の楽しみといえる」と日本の病院のトイレを称賛した。

記事は最後に、「設計はハイテクというわけではないが、日本の病院の患者の立場に立った心のこもったサービスによって、患者は『自分は大切にされている』と感じることができる。このような環境で治療を受けられれば気分も良くなり、医師と患者の関係も自然と良くなる」と結んだ。中国の病院では医師と患者のトラブルが頻発しているという。(翻訳・編集/山中)

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