Record China 2012年12月26日(水) 7時20分
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21日、北京市第四中学の校長は「北京四中、なぜ生徒の修学旅行先に日本を選ぶのか?」と題した記事をブログに掲載した。写真は11年3月、同校と長崎の高校とのビデオ交流会。
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2012年12月21日、中国・北京市第四中学(日本の中学・高校に相当)の劉長銘(リウ・チャンミン)校長は「北京四中、なぜ生徒の修学旅行先に日本を選ぶのか?」と題した記事をブログに掲載した。以下はその内容。
【その他の写真】
日本への修学旅行は北京四中の大型課外学習考察活動の1つだ。この活動は毎回生徒たちに深い感動をもたらしている。なぜ日本へ修学旅行に行くのか?それは日本が中国と特別な関係にある国だからだ。中国の今の進歩と苦難はすべてこの国と関係がある。漢字を知らない日本人はいないし、対中貿易の恩恵に浴さない日本人もいない。日本のブランドの商品を知らない中国人はいないし、日本の技術や製品は中国各地の各家庭に行き渡っている。しかし、われわれは日本を十分に理解してはいない。率直に言って、学ぶ価値のあるものが日本にはたくさんある。技術だけではないのだ。
2012年の訪日修学旅行のテーマは「一を聞いて十を知る(見微知著)」。細かい考察を通して日本の社会や文化を知り、そのなかで学ぶべきものを見つけようという意味だ。これまで日本を訪れた生徒たちは、日本の国民意識や職業意識の高さに深い感銘を受けている。笑顔であいさつする日本のサービス業に従事している人たちや、災害の後で深く反省し検討する日本人を見て、生徒たちは「日本が狭い国土の上に数々の奇跡を創造できた理由」が分かったという。
日本人は小さな1つ1つの事柄に最善を尽くす。そしてそれを積み重ねて自己の民族精神を形成し、総合的な国力を向上させているのだ。こうした精神は学校教育と密接な関係がある。日本の学生の礼儀正しさとサービス精神はわれわれも学ぶ価値がある。かつて礼儀の国の民族と称されていたわれわれが、今では日本民族に礼儀を学ばなければならない。震災直後でも社会秩序が保たれた日本に、全世界は驚きと称賛の声をあげた。
私は日本の小学生が給食を配っている写真を見たことがある。われわれの大都市の子供たちはめったに働かない。それどころかわれわれは、学校でも家庭でも誰かが子供たちの面倒をよくみてくれることを願っている。日本人が生活上のあらゆる便利グッズを発明できるのも、子供の頃からきちんと労働を実践しているからだろう。
労働は創造意欲を刺激し、労働なければ創造もない。これは簡単な理屈だ。日本は科学技術の発達した国だ。同時に民族の伝統もちゃんと残っている。これこそわれわれが学ぶべきことだ。「恥を知って勇気を知る」ということわざにもあるように、自分たちに足りないところを認める民族こそ、最終的に強くなれる民族なのだ。われわれは過去輝いていたが、今では後進国だ。遅れていること、足りないことを素直に認めて、進んだ国家に学ぶことが必要なのだ。(翻訳・編集/本郷)
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