2019年1月15日、中国の湖北省襄陽市でこのほど起きた交通事故後の騒動が、ネットで話題になっている。

映像では道路に散乱する積み荷を持ち去る人の姿を多く確認できる。事故は9日に発生。白菜を積んだトラックがバナナを積んだトラックに追突し、積み荷の白菜とバナナが散乱し、トラックは炎上した。トラックの運転手2人がけがをしたが、幸いにもそれ以外の負傷者は出なかった。ただ、事故を聞きつけた近くに住む村民らが現場に駆け付け、散乱する積み荷を次々に持ち去る騒動が発生。警察が持ち去り行為を制止するも効果はなく、中には煙で顔が灰だらけになりながら積み荷を持ち去る人がいたという。

中国では同様の現象がたびたび報じられており、すでに珍しい光景ではなくなっている。ただ、積み荷の所有者の許可なく持ち去ったことで警察に捕まるケースもあり、ネットでは村民らに対する批判が多く聞かれている。素養問題に苦言を呈する書き込みがあるほか、「警察の対応は甘い」「これは悪質な略奪行為、警察は厳しく取り締まるべき」と警察に厳しい対応を求める声も多く聞かれた。（翻訳・編集/内山）