中国の陝西省漢中市でこのほど、バスにペットを同乗させようとした女性が断られたことで騒ぎを起こし、ほかの乗客がやむなくバスを乗り換える事態が発生した。1月16日付で中国網が伝えた。

騒動が起きたのは今月8日の昼過ぎ。バスには昼休み明けで学校に向かう児童が多く乗っていた。その中で1人の女性がイヌを抱きかかえてバスに乗ろうとしたが、このバス会社ではペットの乗車を断っているため運転手は乗車できない旨を伝えた。

すると、女性はバスの入り口に立ち、運転手に対して「どこにもそんなことは書いていない。あなたは（会社からペットの乗車はできないと）言われただろうが、私は何も言われていない」と運転手の注意に聞く耳を持たず騒いだ。通学時間ということもあり、バスから降りるよう女性を説得する乗客も多かったが、女性は引き下がろうとせず。騒ぎがエスカレートしたため、運転手は会社に連絡し臨時バスを手配。女性を除いた客は全員臨時バスに乗り換えたが、女性はイヌを抱きかかえて席に座り動く気配がなかった。らちが明かないため運転手が通報し、女性は警察署に連行された。

女性に対する処罰は警告にとどまったが、ネットでは批判の声が殺到し、「各業界でブラックリストを作り、騒ぎを起こす人に対し私生活に支障が出るほどの厳罰を科すべき」「中国人が急いで身に着けるべきこと、それは素養や規則だ」とマナー違反に苦言を呈する反応が代表的だった。（翻訳・編集/内山）