偽フカヒレが大量流通、高級レストランでも常態化=人体に悪影響及ぼす“フカヒレエキス”も―中国

Record China    2013年1月9日(水) 14時26分

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8日、中国では人工的に作りだしたフカヒレもどきやフカヒレエキスが“本物”と偽られ、ホテルを中心に大量に流通していることが問題となっている。写真は2013年1月、中国・浙江省で押収された偽フカヒレ。

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2013年1月8日、中国では人工的に作りだしたフカヒレもどきやフカヒレエキスが“本物”と偽られ、ホテルを中心に大量に流通していることが問題となっている。こうした偽フカヒレは海鮮市場でも販売されていることが北京市で明らかになった。法制晩報の報道。

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人造フカヒレはゼラチン・海藻由来のアルギン酸ナトリウム・塩化カルシウムを主原料としている。安価な上、まるで春雨のように水やお湯で簡単に戻せる。中国国営TV局・中央電視台(CCTV)が複数の飲食店で潜入取材を重ねたところ、多くの高級レストランでもこうした偽フカヒレは本物と混ぜて使用していることがわかった。ある調理師によると、一般の客ではよほどの美食家でない限り、ニセモノを見抜くことはできないという。人造フカヒレは無臭で、力強く引っ張ると切れてしまうが、本物には若干のアンモニア臭があり、弾力に富んでいることで判別ができる。中国農業大学の専門家はこうした偽フカヒレについて、「食べても人体に害はないが、そのかわり栄養もないに等しい」と指摘している。

また、北京市では某レストランチェーンが販売する「フカヒレ入りパパイヤの蒸しスープ」に、“フカヒレエキス”なる調味料を使用していることも明らかになった。

偽フカヒレと異なり、フカヒレエキスはうま味成分の一種であるグルタミン酸やグアニン酸、核酸(ヌクレオチド)からなる化合物で、中国農業大学の専門家が検査した結果、基準値を超える有害物質(トリクロロアセトン)が検出されたという。これを食べると腎臓や肝臓に悪影響をもたらし、生殖機能に深刻なダメージを与える可能性があると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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