ネットで人気の日本の咳止め薬は「神薬」にあらず―中国メディア

Record China    2019年1月31日(木) 17時40分

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中国メディアの中華網は28日、インターネット上で販売されている日本製の咳止め薬について紹介した。資料写真。

中国メディアの中華網は28日、インターネット上で販売されている日本製の咳止め薬について紹介した。

記事によると、肖(シャオ)さんの娘(3)は最近、しつこい咳に悩まされ、夜もよく眠れなかった。薬を飲ませてもすぐに吐くため、家族は心配していた。肖さんある日、SNSのグループチャットで、知人がネットショップで購入したという日本の咳止めテープを紹介しているのを見たという。

「胸に貼るだけでほとんどの咳が治る。副作用なし」などとうたわれていたため、肖さんは興味を持ってネットで検索。多くの人が購入している一方で、中には「アレルギー反応が出た」というコメントもあった。そこで肖さんは、武漢児童医院を訪れ「この薬は本当にそれほど効果があるのか」と尋ねた。

対応した薬剤師の徐華(シュー・ホア)さんは、「これは処方薬で、自由に使用していいものではありません。有効成分はツロブテロールで、気管支を拡張する作用があります。類似製品は中国国内にもありますが、中国のものも日本のものも、気管支ぜんそくや急性気管支炎、慢性気管支炎などによる呼吸困難を緩和するためのもの。かぜや痰が絡む咳などには効果が薄いです」と説明した。

さらに、「飲み薬に比べて貼り薬は安全というのは誤った認識で、副作用は同じようにある。よく見られるのは動悸や吐き気、皮膚炎などです」と警鐘を鳴らしたという。

中国では日本製の医薬品が「神薬」などと呼ばれ、高い人気を博している。昨年7月には、中国人が日本の医薬品を中国に不正転売する事例が相次いだことから中国総領事館が注意喚起。同12月には、中国人向けに日本の薬を無許可販売したとして、埼玉県の医薬品卸売会社社長らが逮捕される事件が起きた。(翻訳・編集/北田

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