Record China 2019年1月31日(木) 11時10分
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30日、中国・新浪に「中国サッカーはなぜ、日本に学べないのか」と題する済南日報報業集団の尹波副編集長のコラムが掲載された。資料写真。
2019年1月30日、中国・新浪に「中国サッカーはなぜ、日本に学べないのか」と題する済南日報報業集団の尹波(イン・ボー)副編集長のコラムが掲載された。
尹氏はまず、中国から「日本がリベンジしてくれた」との声が上がったアジアカップの日本対イラン戦に言及。「中国代表は体格に恵まれたイランの選手に歯が立たなかった。同じ東アジアの選手なのに、身体条件がより劣る日本選手はイラン選手の高さや力の強さを『無』に帰すことができた」と述べ、「1992年に日本はアジアカップで優勝を果たしたが、当時の実力はアジア一流とは呼べなかった」と続ける。
「その後打ち出された青少年育成計画は日本全国でねばり強く推進された」とする尹氏は「二十数年間、ルールに従って厳格に進めてきた取り組みが日本サッカーをアジアサッカー界の高みに立たせた」と評価した上で、「成熟した青少年育成システムと合理的な人員配置だけではやはり足りない」と指摘。日本代表に欧州で活躍する選手が多くいる点に触れ、「日本はすでにアジアレベルを超え、欧州の強豪に挑戦する安定した能力を備えた。この部分の成功ひいては良性のスパイラルの形成がカギとなる要素」「今大会、中国代表は全て国内リーグでプレーする選手だった」と説明する。
尹氏は再び話を「身体条件の悪い日本がイランに勝った」ことに戻し、「とても簡単な道理。ヨーロッパリーグには身体面でイランに勝るクラブが数多く存在する。欧州でプレーする日本選手は激しい攻撃の中でのテクニック運用に慣れており、イランの粗く直接的なプレーは日本を脅かすには至らなかった。一方、中国選手は体格でイランに劣るだけでなく、技術や戦術的素養でも下だった」と指摘。さらに3カ国の監督も比較し、「監督の知名度は中国、イラン、日本の順のはず」とも述べる。
尹氏は「日本サッカー成功の筋道は一目瞭然だ。学校をカバーし、社会的に普及。青少年育成システムは健全で、人員の階層も明確。技術、戦術の風格は揺るぐことなく受け継がれている。『欧米からの選手獲得』から次第に『日本選手の存在感アップ』に。頭角を現した選手は欧州を目指し、若い世代がそのポストに就く。そして彼らも欧州に移り、そこにまた新人が現れる」とつづり、「中国サッカーのレベルを上げるには、実力のある中国選手に欧州で経験を積ませることが絶対」との考えを強調。同氏は「中国は日本に学んでいないことなどない。日本に視察団も送っている」「『学ぶべきものは全て学んだ。再び学び直すたびに最初に学んだ時のように始めればよい』という言葉通りだ」とも論じた。(翻訳・編集/野谷)
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