アフリカ野生動物の密猟、需要高まる中国に生態保護の動きも―中国メディア

Record China    2013年1月17日(木) 8時3分

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14日、経済成長に伴って中国で高まっている需要が、アフリカでの野生動物の密猟や象牙の密輸を助長していると指摘されている。写真は2012年6月、上海市で押収された密輸の象牙製品。

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2013年1月14日、中国のポータルサイト・新浪(Sina)ニュースセンターによれば、今月初旬に香港で、アフリカから密輸された象牙1.3トンが押収された。ここ3カ月で3件目の押収となる。中国でとくに高まっている需要が、アフリカでの野生動物の密猟や象牙の密輸を助長していると指摘されている。

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中国紙・新京報は2012年末、中国がすでに日本を上回る世界最大の象牙消費国となったと報じている。日本は1970〜80年代の経済成長期に象牙などの需要が高まり、野生動物の生息数減少を加速させたが、80年代後期〜90年代にはそうした状況はやや改善された。日本はこうした過去の経緯を踏まえ、アフリカの生態環境や野生動物の保護領域に関してアジアを代表する進んだ存在になっている。一方、中国が行っている対アフリカ支援の野生動物保護事業に占める比率は極めて少ない。

中国政府は先ごろ行われた中国共産党第18回全国代表大会で、生態環境の保護を重視すると宣言。野生動物保護に目を配り、国際的な保護活動にも積極的に加わるべきだとする報告が発表された。アフリカ野生動物保護団体(AWF)の中国人活動家は「中国で多く考えられている生態系には人と植物しか含まれておらず、動物は完全に見過ごされていることが多い。無論、実際には植物・動物・人があっての生態系。環境保護と野生動物の保護は基本的には同一線上のものだ」と語っている。(翻訳・編集/岡田)

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