Record China 2020年8月12日(水) 16時40分
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中国の習近平国家主席が飲食物の浪費について重要指示を出したことを受け、中国のジャーナリストが「日本に学ぶべき」とSNSに投稿した。写真は中国料理。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が飲食物の浪費について重要指示を出したことを受け、中国のジャーナリストが「日本に学ぶべき」とSNSに投稿した。
習主席はこのほど、中国国内の飲食物の浪費について「心が痛む」ほどの惨状であるとし、「わが国の食糧生産は豊作が続いているが、常に危機意識を持たなければならない。世界的な新型コロナウイルスの流行がもたらす影響はわれわれへの警鐘である」と指摘。食糧安全を重視しつつ、節制を呼び掛けるよう指示を出した。
これについて、中国の著名ジャーナリストの劉春(リウ・チュン)氏は11日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントで「中国人は飲食物を浪費しすぎる。日本人に学ぶことを提案する」とつづった。中国では主に客人の接待などでホストが十分な量の食事を提供することが良しとされてきたが、近年は食品ロスへの意識も高まっていることなどから、複数人で食事をする場合でもそれぞれが個別に注文する日本の様式にも注目が集まっている。
劉氏の投稿には、「(中国人は)メンツのためにテーブルいっぱいの料理を注文して半分残す。持ち帰りもしない」「(日本のような)個食の方が良いと思う」「そうだ。食べる量だけ頼むのがいい」「日本人はこの面では確かに恐るべしだ。私が住んでいる近くのデパートの飲食店街はほぼすべて一人で食べるセット料理。大げさじゃなく、残している人は見当たらない」などの声が寄せられた。
一方で、「日本と中国は比べられないのでは?日本は個食が多いが、中国は大皿をみんなで食べる。注文する料理が少なくて客人が物足りなかったらどうするの?」という声や、「日本人はまだ食べられるのに捨てる」「日本の賞味期限がかなり短い」「日本は年間の食品ロスが643万トンで、世界の食糧支援の総量380万トン(国連WFPが飢餓に苦しむ人に支援する年間量)の2倍近く。しかも、日本は食料自給率が低く、外国から大量に輸入している」との見方も出ている。
なお、「食品ロス」は食べられるにもかかわらず廃棄される量のことで、生産や加工、流通、調理で廃棄される非可食部を含めた食品廃棄物と区別される。農林水産省が2012年のデータをまとめたところによると、日本の食品廃棄物発生量は約1700万トンなのに対し、中国は推計(正確なデータ不足のため)で約1億300万トンとなり、1人当たり食品廃棄物発生量は日本が133.6キロ、中国が75.7キロとされている。(編集/北田)
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