2013年1月17日、幽霊の姿で駐車場の係員を脅かし、料金を払わずに走り去った若い女性ドライバーが、中国のネット上で大きな話題になっている。人民日報（電子版）が伝えた。

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とある観光地の駐車場。出口に設置された監視カメラがとらえた映像だ。料金所のゲートに近づく1台の黒い乗用車。男性係員がカウンターから料金を受け取ろうと手を出すが、車内には誰もいない。怪しんだ係員はカウンターから出て、車のフロントガラスから中をのぞきこもうとする。するとそのとき、後部ボンネットから長い髪を顔面に垂らした白い服の女性が這い上がってくるではないか！その姿は映画「リング」の貞子そのもの。係員は腰を抜かしたまま逃げ出し、監視カメラのフレームから消えてしまった。「貞子」は車の屋根から降りると、あたりをうかがいながらカウンター内に侵入。スイッチを操作してゲートバーを上げると、何事もなかったかのように車に乗り込み走り去った。

まんまと駐車料金を踏み倒した手口の一部始終がネット上に公開されると、瞬く間に大人気に。この女性ドライバーに「史上最強の踏み倒し女」の称号を与え、「よくぞやってくれた！」と褒めたたえるコメントが殺到した。2月10日の春節（旧正月）を控えて、中国では観光地の入場料や駐車料金、ホテルの宿泊料金などの旅行関連料金が軒並み高騰。こうした状況に多くの国民が不満を抱いていることが、称賛コメントの背景にあるとみられる。（翻訳・編集/本郷）