2019年2月8日、韓国・JTBCは、今月末にベトナムで開催されることが決定した2回目の米朝首脳会談で「終戦宣言」が出される可能性について報じた。

米朝首脳会談に合わせた米中首脳会談の開催の可能性が浮上している中、韓国では「文在寅（ムン・ジェイン）大統領もベトナムへ行き、終戦宣言が出されるのではないか」と予想する声が多数上がっている。しかし記事によると、文大統領が2週間後にベトナムに行くには大統領府の警護チームやメディア対応チームが事前踏査に行くなど急ピッチで準備が進められているはずだが、今のところそういった動きは見られず「可能性は低い」という。

また、平壌で行われている米朝実務会議で終戦宣言問題が議論される可能性については「ビーガン代表が『トランプ大統領は戦争を終わらせる準備ができている』と述べただけに可能性は高い」と指摘。ただ韓国政府関係者は「首脳会談まで2週間しかない状況で4つの国の首脳を集める大規模な外交行事まで合意に達するのは難しいだろう」と予想しているという。

これに、韓国のネットユーザーからは約3000件ものコメントが寄せられている。「非核化の話はどこへ行った？なぜ終戦宣言の話ばかりなの？」「終戦宣言すれば韓国から米軍を追い出せるからね。北朝鮮の最大の目標では？」「終戦宣言したとたんに北朝鮮がオオカミから従順な羊に変わるの？韓国は羊の皮をかぶったオオカミに食べられてしまいそう」「誰のための終戦宣言なのか分からない」など、終戦宣言すること自体に否定的な意見が多い。

一方で「ついに平和が訪れるのか」「南北が平和に交流し、日中の脅威に対応できる軍事力を備えよう。そうすればどの国にも無視されなくなる」「平和協定が結ばれ、大統領府に韓国と北朝鮮の国旗が並ぶ日が早く来ることを願っている」など肯定的な意見も寄せられている。（翻訳・編集/堂本）