映画「007」最新作、40分間のシーンをカット、中国の検閲制度が問題に―米メディア

Record China    2013年1月25日(金) 14時3分

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23日、映画「007 スカイフォール」が中国の検閲当局により約40分のシーンをカットされ、字幕も差し替えられて上映されているという。写真はバービカン・センターの「007」展と「007 スカイフォール」の撮影地。

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2013年1月23日、CNNによると、映画「007」シリーズの最新作「スカイフォール」が、中国の検閲当局により約40分のシーンをカットされ、字幕も差し替えられて上映されているという。新華網が伝えた。

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中国市場を意識した今回の作品では、中国が重要なテーマになっており、上海マカオでもロケが行われた。米メディアのハリウッド・リポーターによると、中国の検閲当局がカットしたシーンは、上海の超高層ビルの中国人警備員が、ジェームズ・ボンドも追っているフランス人の暗殺者に射殺される場面。さらにマカオのカジノでボンドが謎の中国人女性に「12、3歳ぐらいから客をとっていたんじゃないのか?」と尋ねる字幕が、「12、3歳ぐらいからマフィアに入っていたんじゃないのか?」という字幕に変えられていた。また、裸のシーンや政治的なシーンもカットされている。

上海の映画コンサルタント会社「芸術の門」の社長は、「ハリウッド映画が中国当局の検閲を受けるのはよくあること。過去には『メン・イン・ブラック3』『パイレーツ・オブ・カリビアン』も同様の削除がなされた。SF映画の『クラウド アトラス』も40分ものシーンがカットされている」と話した。「検閲当局の機嫌をとることは中国で常識となっている」と中国の映画関係者は指摘する。映画のなかで中国や中国人が肯定的なプラスのイメージで描かれているのなら、その映画は検閲を通る。しかし、中国人が殺されたり、売春婦であったりするマイナスのイメージで描かれているのなら、そのシーンは中国当局からカットされてしまうという。(翻訳・編集/本郷)

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