Record China 2019年2月19日(火) 11時0分
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今月9日に自宅で死去したことが分かった佐藤純彌監督だが、数々の名作により“日中の架け橋”となったことで、中国でも多くの人々の記憶にその名が刻まれている。写真はジョン・ウー監督「マンハント」より。
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今月9日に自宅で死去したことが分かった佐藤純彌監督。数々の名作により“日中の架け橋”となったことで、中国でも多くの人々の記憶にその名が刻まれている。
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映画「野性の証明」などで知られる86歳の巨匠、佐藤純彌監督が9日、都内の自宅で死去していたことが17日分かった。監督作品のうち、中国で最も有名なのが1976年の映画「君よ憤怒の河を渉れ」(中国公開のタイトルは「追捕」)だ。中国では79年、文化大革命の終了後に初めて公開された日本映画で、主演の高倉健さんはこの一作で誰もが憧れるスターに。人々を熱狂の渦に巻き込んだこの作品は2017年、香港のジョン・ウー(呉宇森)監督が「マンハント」としてリメークしている。
1980年代の“日中蜜月”と言われる時代、中国に通ってロケを行い、その作品で日本文化を中国へもたらしたことでも知られる。日中国交正常化10周年を記念した「未完の対局」や、壮大なスケールのロケを行った「敦煌」は非常に有名だ。97年には、映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」で大人気となった台湾出身の女優ジョイ・ウォン(王祖賢)を起用し、「北京原人 Who are you?」も制作している。
佐藤監督の訃報を受けて、中国のネット上では惜しむ声や、作品を懐かしむ声が上がっている。中国では、あまりにも有名な「追捕」のタイトルが独り歩きし過ぎて、「あの映画も『敦煌』と同じ佐藤監督だったの?」と驚く人も多い。
訃報を伝える記事には、「敦煌は子ども時代、とにかく圧倒された映画だった」「みんなが純粋に日中合作映画を楽しんだ時代が懐かしい」「佐藤監督は中国文化をとてもリスペクトしていた。互いを尊重する意識の代弁者をまた1人失ったのは悲しい」などといったコメントが投稿されている。(Mathilda)
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