母親が路上で土下座し「道を開けて」と懇願、緊急車両用のレーンまで渋滞で救急車通れず―中国

Record China    2019年2月19日(火) 17時40分

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18日、中国経済網は、緊急車両用のレーンまで渋滞していて救急車が通れず、母親が路上で土下座して道を譲るよう懇願していたと伝えた。

中国経済網は18日、「母親が高速道路でひざまずき道を譲ってと懇願、誰が救急車の『命の道』を占拠したのか」と題する記事を掲載。安徽省で発生し、ネット上で物議を醸した事例を紹介した。

騒動は15日夜、滬陜高速道路の安徽省六安市羅集サービスアエリア付近で発生した。同高速道路で交通事故が発生し、子ども1人が負傷。すぐに救急車が駆け付け子どもを乗せることができたが、高速道路はひどく渋滞しており、緊急車両用のレーンまでが車で埋まっていたため、サイレンを鳴らした救急車がなかなか前へ進むことができなかった。

このような緊迫した状況の中で、子どもの母親は泣きながら土下座をしてレーンを占拠している自動車に道を譲るよう懇願。現場にいた人の話によると、約30分後に救急車は渋滞区間を抜け出すことができたが、通常であれば5分程度で通り抜けられる距離だったという。渋滞の原因は前方でも別の交通事故が発生していたことだという。

記事は、「救急車や消防車、パトカーなどの緊急車両が通行するために使用するレーンは、いかなる理由があっても通常の車両の通行・駐車は禁止されている。高速道路の場合、違反すると罰金200元(約3200円)減点6点になる。しかし、多くのドライバーが法規を無視し、緊急車両用のレーンを占拠して、他人の『命の道路』をふさいでしまっている」と指摘。今年の春節(旧正月)期間中に、安徽省銅陵市の高速交通警察隊は、緊急車両用のレーンを占拠したとして2000件以上の違法行為を取り締まったという。

記事はこの件について、「多くのネットユーザーも怒り心頭だ」とし、「緊急車両用のレーンは生命の道だ。どんなに急いでいても占拠するべきではない」「救急車はドライブレコーダーが付いているはず。記録を警察に渡して処理すべき」「何度言っても改善されない。こういう行為には厳罰を下すべきで、直接減点12点にすればいい」「結局のところ処罰が軽すぎるんだよ」「緊急車両用のレーン占拠は免許取り消しがふさわしい」などのコメントが寄せられたと伝えている。(翻訳・編集/山中)

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