深刻な大気汚染、中国経済と国民の健康に多大な損失―米紙

Record China    2013年1月29日(火) 11時34分

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28日、大気汚染が中国に多大な経済的損失と健康被害をもたらしている。写真は同日の北京。

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2013年1月28日、環球時報によると、米紙ロサンゼルス・タイムズは26日、大気汚染が中国に多大な経済的損失と健康被害をもたらしていると伝えた。

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中国では今月、広大な範囲がスモッグで覆われ、様々な連鎖反応を引き起こした。華北地域では多くのフライトが取り消され、工場は臨時休業に追い込まれ、各地の病院は患者で溢れかえった。山東省では大部分の高速道路が閉鎖され、北京市政府は市民に外出を控えるよう呼びかけた。

こうした状況に対し、北京市民は大気汚染によって引き起こされる呼吸器系疾患を「北京咳」と呼び、上海市環境保護局は大泣きするアニメの女の子を使って大気の汚染度合いを示した。

しかし、経済評論家は中国の大気汚染は笑い事では済まないと警告する。大気汚染の拡大によって、生産力の低下と健康に関する損害が急拡大しているためだ。アジア開発銀行清華大学がこのほど発表したレポートでは、世界の10大大気汚染都市のうち、中国の都市が7カ所を占めた。

1989年から今日に至るまでに、中国経済は30倍に成長したが、その過程で世界最大の二酸化炭素排出国にもなった。ビニール袋の使用中止や太陽熱温水器の生産拡大など環境保護対策を採用すると同時に、依然として石炭による火力発電に依存し、自動車市場が急成長するなど、問題と矛盾は複雑化している。

大気汚染は中国国内の数カ所の大都市の局地的な問題ではない。国内500都市の大気調査によると、世界保健機関(WHO)の基準を満たした都市は1%未満だった。中国メディアは以前、「汚染」という言葉を使いたがらず、「霧」という言葉でごまかしてきた。しかし、大気汚染データの公開が進むにつれて、市民は先を争ってマスクや空気清浄機を購入するなど、自己防衛に走らざるを得なくなっている。(翻訳・編集/HA)

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