2013年1月29日午前5時30分ごろ（現地時間）、中国福建省福州市台江区にある病院の近くで道路が突然陥没し、深さ1mほどの穴にタクシーが落下した。タクシーには運転手の他乗客が2人乗っていたが、幸いにも負傷者は出なかった。海峡都市報が伝えた。

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目撃者によると、地面の下は空洞になっていた。陥没した道路の修理を担当する同市の水道管関連企業は、「雨水を排出する地下の水道管は1995年に設置されたものだが、老朽化により破損し、水の流れで土が削られたことから道路が陥没した」と話している。

また、周辺住民によると、今回問題となった道路はここ2年の間にたびたび陥没が確認されていた。以前の陥没は大したことはなかったこともあり、簡単な応急処置が行われただけだったという。応急処置だけで、根本的な対策を行わなかったことが今回の事故につながったと住民たちは語っている。

さらに、住民の中には「道路の安全に関して誰が責任を取るのか。道路の安全は全市民に関わる問題だ。関連部門が協力し合い、完全な監督・管理システムや責任制度を作らなければ、市民の安全は保障されない」と話す人もいる。

これに対し、道路修理の委託を受けている企業は「2013年から同市の地下水道管に対し全面的な検査を実施する。これにより道路の安全を確保する」と語る一方で、「以前道路を検査した時は異常は見当たらなかった」と話した。（翻訳・編集/内山）