若年夫婦の離婚激増、離婚裁判の7割が「妻から三行半」―湖北省武漢市

Record China    2013年2月2日(土) 8時10分

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1日、湖北省武漢市民政局がこのほど発表した統計データによると、同市2010年の離婚件数は1万8000組に達し、1979年に比べ43.5倍増加した。写真は湖南省長沙市にある離婚手続きの窓口。

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2013年2月1日、結婚はあたかも「城壁に囲まれた都市」のようなものだ。中に入りたい人もいれば、外に出たがる人もいる。一度は「永遠の愛」を誓い合って結ばれた夫婦が、どうしても結婚を継続することができず、別々の道を歩むことになるまでには、一体どのような原因やいきさつがあるのだろうか?武漢市の婚姻登記処(結婚届出)窓口で、離婚率が年々上昇している背景について話を聞いた。楚天都市報が伝えた。

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■武漢の離婚件数、この2年で3割増

湖北省武漢市民政局がこのほど発表した統計データによると、同市における2010年の離婚件数は1万8000組に達し、1979年に比べ43.5倍増加した。離婚件数は、2011年に2万1000組、2012年には2万4000組に達した。同市洪山区民政局婚姻登記処の孫(スン)主任は、「離婚率は、明らかに、年々高まっている。洪山区の離婚件数は、2003年までずっと、年間400組前後で落ち着いていた。2003年10月に新『婚姻登記条例』が発表され、離婚手続が大幅に簡略化されると、同年の区内離婚件数は倍増して800件以上に達し、2012年には1500件を上回った」と述べた。

■離婚の特徴:

「80後」夫婦の離婚、7割が「妻から三行半」

孫主任は、「受理した離婚届出の多くは、『80後(1980年代生まれ)』夫婦のもので、全体の80%を占めている。それに比べ、『70後(1970年代生まれ)』や『90後(1990年代生まれ)』夫婦の離婚は少ない」と指摘した。

1980年代生まれ夫婦の離婚状況について分析したことがある洪山区法院(裁判所)の劉亜青(リウ・ヤーチン)裁判官は、「昔は、離婚のほとんどは夫が妻を離縁するケースだった。しかし、今の離婚の多くは、妻の側から夫に別れ話を持ち出す『妻から三行半』のケースが多い」と話す。同裁判所で審理を行った1980年代生まれ夫婦の離婚裁判のうち、妻の側から離婚を申し出た案件が70%を占めた。

劉裁判官は、「1980年代生まれの女性は、ひと昔前に比べ、教育レベル・所得レベル・社会的地位・家庭における地位が軒並みぐんと高まっている。このため、経済的・心理的な面で、夫への依存度が大きく低下した。また、彼女らの結婚観が従来の結婚観による制約を受けることが少なくなったこともあり、結婚生活に一度不満が生じると、離婚に踏み切る意志も固まりやすい」との見方を示した。

このほか、「男は外、女は内」という伝統的な家庭での役割分担モデルは、1980年代生まれの女性の多くにとってはナンセンス以外の何物でもない。彼女らは、仕事と家庭の両方にエネルギーを注ぐと、どうしても心理的なバランスが失われると感じており、それによって夫婦間に問題が生じる可能性が高い。

さらに、「社会環境の変化に伴い、一部の若い人は、『愛情至上』という信念を守り通せず、マイホーム・マイカー・現金などの物質的豊かさを追い求めることこそ、結婚生活において必要だと考えるようになる。すると、本来『夫婦の絆』となるべき『純粋な愛情』がだんだんと薄らいでしまう。結婚後、家庭の経済状況が予想より悪くなると、簡単にマイナス感情が湧き起こり、今の結婚生活に不満が生じ、夫婦それぞれが別の道を歩む結果になるケースが増えている」と劉裁判官は指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山

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